フローリングの掃除って掃除機をかけたり、ドライシートで拭く以外できれいにする方法ってあまり知らない方が多いのでは?生活する中で私たちが作り出す汚れには様々な種類があります。
- 台所・・・・油汚れ
- トイレ・・・・尿
- リビング・・・皮脂
- ダイニング・・・食べこぼし
などなどそれぞれが合わさってまた新しい汚れが出来たりもします。ここでは毎日の掃除方法や汚れ別の掃除方法、簡単に出来るワックスの掛け方などを分かりやすくご紹介致します。正しい掃除の方法をマスターして、ご自宅等をより気持の良い空間にしてみてください。
目次
1.フローリングの汚れの原因
フローリングが汚れる主な原因は①足や手の皮脂汚れ②ホコリや砂③人やペットの抜け毛④服の繊維⑤食べカス⑥カビ⑦油汚れ(台所まわり)⑧水染みなどがあります。それぞれについて解説していきましょう。
①足や手の皮脂汚れ
素足で歩いたり、寝転んで素肌でフローリングに触れる際に皮膚から分泌される皮脂が付着してしまいます。また、その皮脂が空気に触れ酸化することで黒ずみの原因にもなります。日々の積み重ねでたまりやすい汚れの一つです。
②ホコリや砂
空気中に漂うホコリが人が活動をしない時間に床に降下してきます。また靴下や足裏などに付着して持ち込まれる砂が踏まれたりすることでフローリングの表面を傷つけて黒ずんだり、ワックスを剥がす原因になります。
③人やペットの抜け毛
日々一定量抜け落ちる人やペットの毛には頭皮からの皮脂や汚れが付着しています。フローリングの上に落ちることで表面に付着しホコリなどと絡み合い、黒ずみの原因になります。
④服の繊維
衣類を脱ぎ着する際に服が擦れて繊維が落ちます。落ちた繊維が踏まれたりすることでフローリングの表面を傷つけます。また、髪の毛やホコリ、砂と絡んで表面を傷つけたり、皮脂を吸収し付着させる面積を広げたりします。
⑤食べカス
食事をする際にこぼれ落ちた食べ物をきちんと拭き取らないでいると、フローリングに付いた汚れが酸化し、黒ずみの原因になります。
⑥カビ
布団やカーペットなどを敷きっぱなしにして、水気のものをこぼしたり、汗を吸い湿気た状態にしていると接触しているフローリングにカビが生えてしまうことがあります。
⑦油汚れ(台所まわり)
台所で料理をする際に油が飛び、床に落ちると、フローリングの表面に付着し汚れの原因になります。汚れを放置するとワックスが変色してしまうことがあります。
⑧水染み
液状のものがついたままの状態にしていると、フローリングに除々に染みこみ、変色する原因になります。
2.毎日の基本的なフローリングの掃除の手順
毎日の簡単に出来るフローリングの掃除の方法をご紹介します。この章でのポイントは、床に落ちているホコリを空中に浮かさないことです。
小さいお子様やペットがいるなどフローリングが極端に汚れる環境でなければ、毎日水拭きをする必要はありません。ウェットシートであればいいのですが、タオルを手で絞って使用する場合は水気を多く含むのでフローリングの傷みの原因にもなりますのでお勧めしません。
①ドライシートで表面の汚れをかき集めます
まず最初にドライシートを使います。掃除機を先に使用しないのは、掃除機よりもドライシートの方が確実に細かなホコリやゴミをキャッチ出来るからです。掃除機をかけたあと、よく見るとゴミの取り漏れがあったりしがちです。市販のドライシートでフローリングの表面に付着したホコリや髪の毛などの汚れを取ります。
一度床に置いて掃除を始めたら、浮かせずにある程度の切りのいい範囲までは続けて行いましょう。床から浮かせてしまうと、せっかくシートにくっついたホコリが落ちてしまいますので。下記図面のような順番で部屋の中の除塵をすると、部屋中まんべんなく綺麗にすることが出来ます。
②掃除機をかける
ドライシートで取り切れない大きなゴミや溝や隅のゴミを掃除機で吸い取ります。取り切れない時はノズルを隙間用に替えて取り切りましょう。掃除機は少しゆっくりめにかけ、確実にゴミやホコリを除去しましょう。
家具の隙間や裏などのホコリ取りには専用の掃除道具もありますので、お薦めです。使い捨てタイプと洗って繰り返し使えるタイプがあります。とにかく手間を省きたい人には使い捨てタイプ、経済面・環境面を意識される方は繰り返し使えるタイプを選ばれると良いでしょう。
実際使用してみて、下記にご紹介しているハンディモップはモップ部分が長いのでホコリを吸着させる面が広く、食器棚など奥が深い隙間にも十分に対応できました。しばらくぶりに隙間のホコリ取りをされる場合はモップに付いたホコリを小まめに掃除機で吸われ、最後に石けんを洗剤をつけて洗い、乾燥させると良いでしょう。
参照 アズマ工業
3.週に一度はウェットシートを使ってドライシートでは取れない汚れを拭き取る
毎日ドライシートや掃除機でキレイにしていても、油汚れや皮脂、食べこぼしなど取り切れない汚れがフローリングの上に残っています。放っておくと黒ずみの原因になりますので、週に一度はウェットシートを使ってきれいに拭き取りましょう。
雑巾で拭くという方法もありますが、しっかりと水気を絞らないとフローリングを傷める原因にもなりますので簡単便利な市販のウェットシートがお薦めです。上のドライシートを使っての除塵の図面と同じように行ってください。
4.汚れ別の掃除方法
①黒ずみの除去方法
フローリングの表面の軽度の黒ずみはウェットシートで落とすことが出来ます。落ちにくい汚れの場合は、アルカリ電解水をスプレーし、タオルで拭き取ります。
アルカリ電解水は仕上げの水拭き不要なのであまり水を使いたくないフローリング掃除にはうってつけです。硬いスポンジやメラニンスポンジを使うとワックスを擦りとってしまう恐れがありますので注意して下さい。
最後に乾いたタオルで仕上げ拭きしましょう。それでも落ちない黒ずみは奥に染みこんでいる可能性があります。下手に触ると張り替えなんてことになる可能性もありますので、プロに相談しましょう。
②カビの除去方法
表面のカビは拭き取るだけで取ることが出来ますが、中に浸透してしまったものは完全に除去したり漂白することは出来ません。ご紹介する方法で落ちなければ、後者になりますので業者に依頼して下さい。
カビと聞くと塩素系の漂白剤を使用したくなるかもしれませんが、茶色などのフローリングは変色・脱色する原因にもなりますので使用しないでください。消毒用エタノールを使用してカビを落としましょう。
無水エタノールの方が濃度が高いため使用したい所ですが、空気中ですぐに気化してしまい殺菌効果が望めません。市販の消毒用エタノールはエタノール含有率77~80%のものが多く、水分を含んでいることでカビ部分での滞在時間が長い事に加えて、約80%の濃度の時に殺菌効果が最大になるとされています。
⑴カビ部分にスプレーし、5分放置します。放置後、柔らかめの歯ブラシなどで優しくカビ部分を木目に沿ってなぞります。一度なぞるごとにブラシ部分をティッシュペーパーで拭き、ブラシについたカビを取り除いてください。
この時に注意して欲しい点は、スプレーするのはカビが生えてる部分のみにすることです。スプレーした箇所のワックスが取れてしまうこともあります。また、強く擦るとフローリングを傷めたり、ワックスが剥がれる原因になりますので注意してください。
⑵カビが取れたら、仕上げにティッシュペーパーを上に乗せ、軽く抑えて残っている水気を吸い取ります。この時にくれぐれも擦って広げたりしないでください。剥がれて表面に残っているカビを広げてしまう可能性がありますので。その後十分に乾かして下さい。
③油汚れの除去方法
キッチン周りのフローリングの油汚れにはアルカリ電解水を使いましょう。汚れ部分にスプレーし、タオルで拭き取ります。取れにくい場合は、 何度か繰り返して行ってください。最後に乾いたタオルで仕上げ拭きしましょう。
5.フローロングのワックス掛けの方法
ワックスを掛けておくと、傷や汚れ、液体の浸透、乾燥などからフローリングを保護してくれます。フローリングの素材や特徴も様々なものがあり、それぞれにあったワックスが販売されています。
ワックスの形状は、スプレー、シート、液体があります。プロは液体のものを使用しますが、手間と時間がかかり、塗りむらが出来やすいデメリットがあります。耐久性がありますので長く効果を持続させたい方にはお勧めですが、この方法はプロに頼まれることをお勧めします。
シートタイプは気軽に使えてとても便利ですので、1枚あたり約10~260円で少し割高になりますがお勧めです。1枚あたり約6畳のコーティングが出来る商品が多く、効果は製品により含まれているワックスの量により異なります。
一枚あたりが高くてもたっぷりとワックスが含まれて厚手の製品と、あまり厚みは無くシ-トを持ち上げてもワックス材がしたたり落ちない製品があります。実際使い比べてみたところ、厚手の製品は広い面積を塗れるメリットがある反面シートが重たくなり滑りが悪く塗りづらいと感じました。薄手の製品はウェットシートと同じ感覚で塗れ、ワックスの厚みはないですが、失敗がなく塗れます。
シートタイプワックスの塗布の手順
1.床に置いている物は机などの上に上げる
2.ドライシートでゴミや汚れをしっかり取る
3.掃除機をかけ、隙間や隅、フローリングの溝、ドライシートで取り切れなかったゴミをしっかり取る
4.ウェットシートで表目についた汚れを除去する
5.ドライシートで水気を取る
6.ワックスシートでワックスをフローリングに塗る
今回お勧めするのはワックスメーカー大手のリンレイさんの商品「リンレイ オールワックスシート」です。ちょうど塗りやすい厚さで、含まれているワックスの量も多すぎず少なすぎず、一般の方にも扱いやすい製品です。1枚約100円で6畳塗ることが出来ます。
下記図面のように部屋の奥から塗っていきます。壁の1cmほど手前まで塗りましょう。ワックスが壁や立ち上がりに付き、汚くなってしまいますので注意してください。
7.約10分乾かします
*特殊加工されたワックスをかける必要がないと謳っているワックスフリーのフローリングも多く施工されています。こちらのフローリング物の移動などによる摩擦で部分的に少しずつコーティングが剥がれていきます。ワックスフリーのフローリングは普通のワックスでは密着しづらく水に濡れた際に白化するなどのトラブルが起きやすいので専門業者に再コーティングを依頼されることをお勧めします。
6.まとめ
日々の生活の中で発生する汚れにより、フローリングは汚くなっていきます。まずは、ホコリやゴミ、こぼしたものをしっかりと除去することが汚れを広げないことになります。汚れが深刻になる前に除去することで簡単にきれいな状態に戻すことが出来ます。
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