オフィスの消毒はどうすべき?適切な方法から業者選びまで詳しく解説

消毒

「オフィスの消毒を自分たちでするには、どんな消毒液を使ってどうすればいい?」
「消毒業者に依頼したいけれど、どんな業者があって、費用はいくらくらいかかるの?」

オフィスの衛生管理について、そんな疑問を抱いている人は多いでしょう。新型コロナウイルス発生以来、オフィスの除菌に気を遣う企業が増えました。たとえばこんな統計があります。

【新型コロナウイルスの影響によって新たに取り組んだ対策を教えてください】(複数回答可)

グラフ

出典:「オフィスの感染予防対策に関する調査」次世代生活環境研究所

感染症対策として企業の取り組みでもっとも多いのは、「除菌アイテムの購入」です。

一方で以下の統計によると、オフィスの消毒を実施している企業は3分の1強しかありません。

【勤務先のオフィスで実施されている新型コロナ対策】(複数回答可)

統計データ

出典:「新型コロナ対策に関するアンケート調査結果」MISUMI-VONA(ミスミ-ヴォーナ)

つまり、アルコール消毒薬などを買ってオフィスに置いてはいるが、それを使うのは従業員個人に任せられていて、会社としてオフィス全体を消毒する取り組みはまだまだ行われていないということでしょう。

これでは「消毒を徹底している」とは言えませんよね。そこでこの記事では、企業としてオフィスの消毒をどう行うべきか、いろいろな視点から考察していこうと思います。

まず、従業員自身でオフィスを消毒する際の基本的な知識として、以下について説明します。

◎オフィスの適切な消毒方法
・頻度
・消毒すべき場所、もの
◎適切な消毒液の選び方
◎オフィスを消毒する際の注意点

さらに、専門業者に本格的に消毒してもらうことを想定して、以下のことも紹介しておきます。

◎オフィス消毒を請け負う専門業者について
・業者の探し方
・業者選びのポイント
・料金相場
◎オフィス消毒で受けられる補助金

最後まで読めば、会社として十分なオフィス消毒ができるようになります。この記事で、あなたの会社が安全に除菌され、従業員みんなが安心して働けることを願っています。


1. オフィスの適切な消毒方法とは

消毒

コロナ禍を機に、オフィス内を定期的に消毒するようになった企業が増えていますが、あなたの会社が実際に行っている消毒方法は適切でしょうか?

そこでまず最初に、オフィスの適切な消毒方法とはどんなものかについて考えてみましょう。

1-1. 頻度

オフィスの場合、どれくらいの頻度で消毒すればいいのでしょうか?
これについては、厚生労働省・経団連の「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」では、「定期的に」「頻繫に」と書かれていて、具体的な回数は示されていません。

一方で、アメリカCDC(疾病予防管理センター)の新型コロナウイルスに関する一般向けガイドラインでは、「通常は1日1回でウイルスを十分に除去する」「人通りの多い場所ではもっと頻繁に」と示されています。

「最低でも1日1回以上」で、みんながよく触れる場所はもっと頻繁に行う必要がありそうです。

ただ、アメリカCDCのガイドラインも日本の厚生省のガイドラインも、新型コロナウイルスの研究が進むにつれ随時改訂されていますので、今後はまた違った頻度が推奨される可能性もあることを覚えておいてください。
ちなみに日本の企業の中には、「1時間に1回消毒している」という実例もあります。

・共有する物品(テーブル、椅子など)は、定期的消毒する。

・ ドアノブ、電気のスイッチ、手すり・つり革、エレベーターのボタン、ゴミ箱、電話、共有のテーブル・椅子などの共有設備については、頻繁に洗浄・消毒を行う。

出典:厚生労働省・経団連「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」

When no people with confirmed or suspected COVID-19 are known to have been in a space, cleaning once a day is usually enough to sufficiently remove virus that may be on surfaces and help maintain a healthy facility.

・High-touch surfaces should be cleaned at least once a day.

・More frequent cleaning might be needed when the space is occupied by young children and others who may not consistently wear masks, wash hands, or cover coughs and sneezes.

If the space is a high traffic area, or if certain conditions apply, you may choose to clean more frequently.

出典:CDC “Cleaning and Disinfecting Your Facility”

1-2. 消毒すべき場所・もの

オフィスの中で消毒しなければならないのはどの部分でしょうか?

全体的にできるならそれに越したことはありませんが、中でも特に念入りに消毒が必要なのは、以下の場所・ものです。

デスク・椅子

デスクの上はもちろん、引き出しの取っ手、椅子の座面、ひじ掛けなど

パソコン

キーボード、マウスは特に雑菌が繁殖しやすいので入念に

電話機

各ボタン、受話器など

ロッカー

よく触れるのは取っ手部分

ドアノブ

オフィス入り口や会議室などのノブ部分

スイッチ

オフィス内の照明のスイッチやエアコンのスイッチなど

コピー機

操作ボタンなど

自動販売機

押しボタンなど

ゴミ箱

雑菌が繁殖しやすいので全体的に

トイレ

便座だけでなく、取っ手、レバー、手すり、ドアノブ、ペーパーホルダーも

エントランス

ドアノブ、カウンター、受付用電話など

エレベーター

操作ボタンなど

応接セット

座面、ひじかけ、テーブルなど

休憩スペース

共用のテーブル、椅子など

このほかにも、個々のオフィスごとに「ここが気になる」「これもみんながよく触る」というものがあるでしょう。

これらをチェックリストにして、見落としがないように消毒してください。


2. オフィス消毒に適切な消毒液とは

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ひと口に「消毒」といっても、その方法はアルコール消毒だけではありません。

多種多様な消毒方法・消毒液があります。では、どのような消毒液を選べばいいのでしょうか?この章では、オフィス消毒に適した消毒液の選び方を説明します。

2-1. 消毒液の選び方

これも新型コロナウイルス関連ですが、厚生労働省・経済産業省・消費者庁が取りまとめた「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」という指針があります。

これによると、新型コロナウイルスの除菌に有効な消毒方法のうち、手指用ではなく「モノ」用に使えるのは以下の6種です。

2-1-1. 熱水

食器や箸などであれば、熱水でもウイルスを死滅させることができます。

消毒方法は、80℃の熱水に消毒したいものを10分間さらすだけです。この方法を行う際には、やけどに注意してください。

2-1-2. 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)

テーブルやドアノブなどの消毒には、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。

「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを無毒化することができます。

消毒方法は、市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて、消毒したい場所・モノを拭きます。そのあとで、水拭きもしてください。ただし、金属製のものに使用すると、腐食する可能性があるので要注意です。

使用時には、漂白剤が目に入ったり皮膚につかないよう、飲み込んだり吸い込んだりしないようにしましょう。また、酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険ですので、絶対にしないでください。

2-1-3. 洗剤(界面活性剤)

同じくテーブル、ドアノブなどの消毒に対しては、市販の家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部が有効です。

界面活性剤が、ウイルスの「膜」を壊して無毒化するためです。

NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)の検証試験により、以下の9種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに有効だと確認されました。

  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
  • アルキルグリコシド(0.1%以上)
  • アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
  • 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
  • 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
  • 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
  • 純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
  • 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上) 

消毒方法は、まず上記に該当する洗剤を選びます。

有効な商品のリストをNITEが公開していますので、参照してください。

家具用洗剤であれば、その製品の使用方法にしたがって使用すれば結構です。台所用洗剤の場合は、500㎖の水に小さじ1杯の洗剤を薄めて使用してください。

その液でモノを拭いたあと、水拭き→から拭きをしましょう。

消毒の際には、目に入らないよう、飲み込んだり吸い込んだりしないよう注意が必要です。この方法は新型コロナウイルスには有効ですが、ノロウイルスなどその他の病原体に対する有効性はまだ検証されていないことも知っておいてください。

2-1-4. 次亜塩素酸水

テーブル、ドアノブなどに対しては、一部の「次亜塩素酸水」も有効です「次亜塩素酸水」は、「次亜塩素酸」を主成分とする酸性の溶液です。

NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)の検証により、一定濃度の「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスの感染力を一定程度減弱させることが確認されました。

次亜塩素酸水を消毒で使用する場合は使用直前に作ったものを使うようにして下さい。時間とともに濃度が薄まっていきます。

消毒方法は以下の通りです。
まず、消毒するものの汚れを落とします。その上で、以下の2つの場合に分けて進めていきます。

拭き掃除の場合

有効塩素濃度80ppm以上(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の場合は100ppm以上)の次亜塩素酸水で、消毒したいものの表面をヒタヒタに濡らしたあと20秒以上おいてから、きれいな布やペーパーで拭き取りましょう。
このとき、次亜塩素酸水はたっぷり使ってください。精密機器など水で濡らしては駄目な物には使用しないでください。

流水かけ流しの場合

生成されたばかりの35ppm以上の次亜塩素酸水を、消毒したいモノに20秒以上掛け流したあと、きれいな布やペーパーで拭き取ります。
消毒の際には、目に入ったり皮膚についたり、飲み込んだり吸い込んだりしないよう注意しましょう。酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険なので、絶対にしないでください。
保存の際は、冷暗所において、早めに使い切ることが肝心です。

2-1-5. アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)

一般的によく利用されるのはアルコール消毒液です。
濃度70%以上95%以下のエタノールを使用してください。

60%台のエタノールでも一定の有効性があるという報告もあるようなので、もし70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用しても結構です。

消毒方法は、消毒したいものにエタノールを吹き付けたり、エタノールをしみ込ませた布などで拭いたりします。ただ、アルコールには引火性があるので、空間に噴霧するのは危険な為、絶対にしないでください。

2-1-6. 亜塩素酸水

食品の殺菌料として使われる亜塩素酸水も有効です。使用する際には、まず製品の用法・要領にしたがって、必要なら希釈します。
その上で、以下のようにしてください。

拭き掃除の場合

遊離塩素濃度25ppm(25mg/L)以上の亜塩素酸水を、ペーパータオルなどに染み込ませ、消毒したいものを拭きます。
拭いたあと数分以上おいてから、水気を拭き取って乾燥させます。

液に漬ける場合

消毒するものを、遊離塩素濃度25ppm(25mg/L)以上の亜塩素酸水に数分以上浸します。取り出したあとは、水気を拭き取って乾燥させましょう。

排泄物やおう吐物などの汚物がある場合

汚物をペーパータオルなどで静かに拭き取ります。そして、汚物のあった場所にペーパータオルなどを敷き、その上に遊離塩素濃度100ppm(100mg/L)以上の亜塩素酸水をまきます。
数分おいてからペーパータオルなどをはずし、残った亜塩素酸水を拭き取って乾燥させましょう。

どの場合も、液が目に入ったり皮膚についたり、飲み込んだり吸い込んだりしないよう注意が必要です。酸性の製品などほかのものと混ぜるのは危険です。

使用する際はよく換気をし、保存は直射日光のあたらない湿気の少ない冷暗所におきましょう。

2-2. パソコンなど電子機器の消毒液

パソコンの消毒については、パソコンメーカー各社が適切な消毒薬と消毒方法を公開しています。それらによると、電子機器の消毒に使える消毒液・使えない消毒液は以下の通りです。

PCなどに使える消毒液

PCなどには使えない消毒液

消毒用エタノール (アルコール濃度 76.9~81.4vol%)

・無水エタノール
・エタノール
・エチルアルコール
・その他アルコール濃度の高いもの
・漂白剤
・過酸化物
・アセトン
・シンナー
・ベンゼン
・塩化メチレン
・トルエン
・アンモニア    など

以上の情報を参考にして、場所・モノごとに適切な消毒液を選んでください。

2-3. 消毒液選びの注意点

消毒液にはさまざまな種類と特徴があることがわかりましたが、オフィスの消毒に際して消毒液を選ぶ際には、特に以下を注意してください。

■金属製のものには次亜塩素酸ナトリウムを使用しない
腐食する可能性があるため

■PCにはアルコール濃度 76.9~81.4vol%の消毒用エタノールを使い、アルコール度数の高い消毒薬は使用しない

アルコール濃度が高めの消毒液は揮発性が高いためpcの内部に染みこむ前に蒸発しますが、高濃度の場合は
製品の表面が損傷する恐れがあるため

 

■アルコール濃度が重量換算で60%以上のものを大量に保管する場合は、自治体や消防署に届け出が必要
消防法で「危険物」に該当するため

オフィスには、金属製のものやプラスチック製のもの、電子機器や精密機器などさまざまなものがあります。これらを消毒する場合には、その場所やモノによって消毒液を使い分ける必要がありそうです。


3. オフィスを消毒する際の注意点

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消毒液を選んだら、実際にオフィスを消毒しましょう。その際には、以下の点に注意して行ってください。

3-1. スイッチやドアノブなどを見落とさない

オフィスの場合、個人が使用しているもの、たとえばパソコンや電話などの消毒は各人が行いますよね。それに対して、注意が必要なのは共用部分です。

範囲が広いだけに、重要な箇所を見落としてしまう恐れが多分にあります。中でも特にチェックしたいのは、スイッチ類とドアノブです。
これらは1日の中で大勢の人が触れるため、雑菌が繁殖しやすいものです。一方で数も多く、うっかり見落としがちでもあるのです。

照明のスイッチやエアコンのスイッチが、ロッカーや観葉植物などの陰になっていて気づかなかったり、応接室や倉庫にもドアノブがあるのを忘れていた、ということがないようにしてください。
そのためには、共用部分で消毒が必要な箇所をチェックリストにして、消毒済みのチェックをつけたり、オフィス内のエリアごとに消毒担当を割り当てるなど、自社なりの消毒ルーティンを決めるといいでしょう。

その上で、多人数がよく触れる部分は、1日数回は消毒してください。

3-2. 電子機器に直接消毒薬をかけない

オフィスの消毒の場合、特に細心の注意が必要になるのは、パソコンなどの電子機器です。

消毒液が中に入ってしまうと、調子が悪くなったり壊れてしまったりする恐れがあるからです。そのため、電子機器を消毒する際には、直接消毒薬をかけたり吹き付けたりするのは避けてください

布に吹き付けてから拭いたり、アルコール除菌用のウェットシートを利用しましょう。
その場合も、水分が多すぎると機器の中に入ってしまうかもしれないので、「軽く湿っている」程度の水分量で消毒しますさらに、消毒後には乾いたきれいな布でカラ拭きすれば、より安心です。

3-3. 火気を避ける

アルコール消毒液を使用する場合、また保存する際には、火気を避けましょう。気化しやすく引火もしやすい為、火がなくても高温の場所は危険です。
上越地域消防事務組合による実験では、以下の結果が出ました。

  • 60%アルコールの消毒液は26℃程度で引火
  • 70%アルコールの消毒液は24℃程度で引火
  • 80%アルコールの消毒液は22.5℃程度で引火

出典:上越地域消防事務組合「【特集】消毒用アルコールに引火する温度を実測してみました。」

夏場は常温でも引火の危険性があるので、くれぐれも慎重に扱ってください。

3-4. 換気をする

前項とも関係しますが、アルコール消毒薬は気化しやすいので、使用する際にはかならず換気をしてください。

消毒をするときだけでなく、容器の詰め替えをする場合も換気が必要です。密閉した部屋では扱わないようにしましょう。


4. オフィス消毒を請け負う専門業者

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ここまでは「日常的に、従業員自身がオフィスを消毒したい」という場合について考えてきました。それとは別に、「自分たちではできない・十分ではないところもあるので、専門業者にオフィス全体を消毒してほしい」という企業もあるでしょう。

そこでこの章では、オフィス消毒を請け負ってくれる専門業者について解説していきましょう。

4-1. 業者の探し方

まず、業者を探さなければいけませんよね。オフィス消毒を請け負ってくれる業者には、大きくわけて以下の種類があります。

建物の消毒専門の業者

通常のオフィス消毒、新型コロナウイルス対策の消毒 など

ビル管理業者

通常のオフィス消毒、新型コロナウイルス対策の消毒 など

特殊清掃業者

新型コロナウイルス対策の消毒、社内で感染者が出た際の消毒 など

中でも特殊清掃業者は、孤独死した人の後片付けなどを行う業者なので、一般の業者にはない消毒・除菌の技術や道具を持っています。

それを活かして「新型コロナウイルス対策」の消毒を請け負っているところも多くあるので、もし「社内で感染者が出てしまった」などの徹底消毒が必要になった場合に、依頼してみるのもいいでしょう。

探す際には、インターネットで「地名 オフィス消毒」などのキーワードで検索しましょう。
最近では、新型コロナウイルスをきっかけに、消毒業者を地域別に検索できる以下のようなサイトも立ち上げられました。

■全国の除菌消毒業者の比較・検索するサイト「SPRAY」

4-2. 業者選びのポイント

消毒業者を選ぶ際には、以下の点に注意してください。

◎実績・経験の多い業者を選ぶ
今までオフィスの消毒を何件請け負ったことがあるかを確認して、実績の多い業者を選びましょう。経験が少ない業者だと、作業のレベルが低かったり、トラブルにつながる恐れもあります。

◎複数業者から相見積もりをとる
最初から1社に決めず、いくつかの業者に見積もりをとりましょう。料金と作業内容を比較して、納得できる業者を選びます。

◎料金体系が明示されているところを選ぶ
見積もりをとった際に、「何にいくらかかるのか」を明確に教えてくれる業者を選びましょう。
作業後に法外な追加料金を請求されたりすることがないよう、事前に「追加料金が発生する可能性があるか、どんな場合にいくらかかるか」も聞いておく必要があります。

4-3. 料金相場

オフィス消毒を業者に依頼する場合の料金は、作業内容やオフィスの面積などによって異なります。その相場は、おおよそ以下の通りです。

【床面積による料金相場】

床面積

料金相場

~50㎡

1200円/㎡

51~80㎡

1,080円/㎡

81~150㎡

900円/㎡

151~300㎡

850円/㎡

301~500㎡

800円/㎡

501~1000㎡

750円/㎡

1001㎡以上

~700円/㎡

【作業内容による料金相場】

作業内容

料金相場

・オゾン燻蒸による除菌
・ドアノブの消毒
・床の除菌

1,000円/㎡

・オゾン燻蒸による除菌
・ドアノブの消毒
・床の除菌
・手すり、机、椅子の消毒

3,000円/㎡

・オゾン燻蒸による除菌
・ドアノブの消毒
・床の除菌
・手すり、机、椅子の消毒
・壁の消毒
・人に有益な菌の散布

6,000円/㎡

地域によっても相場は変わってきます。上記の料金目安はあくまで参考に、やはり相見積もりをとって判断してください。


5. オフィス消毒で受けられる補助金

資料

オフィスの消毒に対しては、自治体や各種団体から補助金を受けることができます。

新型コロナウイルス対策としてさまざまな補助金事業が始まったためで、ぜひ利用したい制度ですので紹介しておきましょう。まず、全国どこでも利用できる補助金制度としては、以下のものがあります。

小規模事業者持続化補助金<事業再開枠>
消毒費用、マスク費用、清掃費用、飛沫対策費用、換気費用、その他衛生管理費用、㏚費用に対して、50万円または100万円の補助金が給付されます。
「消毒費用」は具体的に、消毒設備(除菌剤の噴霧装置、オゾン発生装置、紫外線照射機等)の購入、消毒作業の外注、消毒液・アルコール液の購入が対象になります。
また、各地方自治体でも独自の補助金を出しているところがあります。たとえば東京都の場合、以下の補助金が受けられます。

中小企業等による感染症対策助成事業
都内中小企業者等に対し、業界団体が作成した新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインなどに基づき行う取組費用の一部を助成してくれます。
消毒に関しては、3者以上の中小企業者などで構成されるグループでの共同申請の場合、または中小企業団体などの場合に、消耗品の購入費として助成対象になります。具体的には、消毒液、マスク、フェイスシールド、ゴーグル、使い捨て手袋、アクリル板、透明ビニールシートなどの購入に対して、30万円が給付されます。

ほかの道府県でもさまざまな制度が用意されていますので、オフィスの消毒を考える際には、まず「この地域ではどんな補助金が受けられるのか?」を調べてみてください。


まとめ

いかがでしたか?オフィスの消毒について、どうすればいいのかがよく分かったかと思います。最後にもう一度記事の内容を振り返ってみましょう。

◎オフィスの消毒は、場所によって1日1回~1時間に1回行う
◎消毒する場所・ものは以下です。
・個人用:デスク・椅子、パソコン、電話機、ロッカーなど
・共用:ドアノブ、スイッチ、コピー機、自動販売機、ゴミ箱、トイレ、エントランス、エレベーター、応接セット、休憩スペースなど
◎オフィス消毒の専門業者は、
・実績・経験の多い業者を選ぶ
・複数業者から相見積もりをとる
・料金体系が明示されているところを選ぶ
◎オフィス消毒に対して補助金を受けられる

以上を踏まえて、あなたの会社も十分な消毒を行えるよう願っています!

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