無水エタノールを使った掃除方法の紹介記事を目にすることが多くなってきていますが、実際自分で取り入れるにはどうしたらいいのか、何の掃除に向いているのか、何に気をつけなくてはいけないかわからない方も多いと思います。そんな皆さんの?をすっきり解決する内容になっていますので、しっかり読まれて早速掃除に取り入れてみて下さい。
目次
1.無水エタノールとは
無水エタノールは99%がエタノールで出来ていて水分を含まないものです。普段私たちが怪我をしたときに使う消毒用エタノールは約80%のエタノールで20%の水分が含まれているものです。
エタノールはエチルアルコールが正式名称でアルコールのことです。濃度が高い無水エタノールは、空気に触れると瞬時に蒸発してしまいますので殺菌や除菌には不向きですが、水を使った掃除が出来ない電化製品などの掃除にはぴったりです。
参照 健栄製薬
2.無水エタノールで掃除するのに向いているもの、向いていないもの
無水エタノールを使用した掃除に向いているものと向かないものがありますのでご紹介します。
2-1.向いているもの
・パソコン・リモコンのスイッチ・カメラのレンズ・スマホ・鏡・マジックの汚れ落としなど水分を使えない場所の手垢や油分の汚れ落とし
・窓ガラス・シール剥がし・キッチンの油汚れ・包丁やまな板・水分が染みこまない素材の子供用おもちゃやペット用おもちゃなどの掃除
※無水エタノールは揮発性が高く、軽くスプレーし完全に乾燥させるか拭き取れば成分が残留することはありません。ただ、飲み込むと気管に強い刺激があり健康を損ねる恐れがあり、商品の裏面に注意書きにも飲み込み禁止とありますので、仕様には注意が必要です。小さいお子さんやペットなどが自由に開けられない暗い涼しい場所で保管して下さい。
2-2.向いていないもの
・家具、白木、床、塗装品に使用するとシミや変色、塗装が剥げる原因となります
・皮製品、アクリル樹脂、ナイロン製品、ポリスチレン、ゴムなどの使用は品質を変えてしまう恐れがあります
3.無水エタノールを使った掃除の仕方は3種類。それぞれのやり方に向いているものと方法紹介
基本的な共通の手順は以下の①~③になります。この共通の手順で使うものはゴム手袋、マスク、無水エタノールの3つです。
①ゴム手袋を着用する
②マスクをする
③無水エタノールをアルコールを入れても大丈夫なスプレー容器に入れる
3-1.パソコン、スマホ、リモコン
水を使った掃除が出来ず、手垢汚れが主なものになるので、マイクロファイバークロスやキムワイプなどの拭いた後に繊維が残りにくいものに無水エタノールを付けて汚れを拭き取ります。
参照 日本製紙
参照 LEC
3-2.まな板、包丁、子供用おもちゃ、ペット用おもちゃ(染みこまない素材のもの)
揮発性が高いので消毒や殺菌には向きませんが、ベタベタする汚れをすっきりさせる効果があります。軽くスプレーする程度のすぐに蒸発する程度の量であれば、口に入れるものに仕様しても安心ですが、完全に乾かすか、拭き取るようにして下さい。除菌・殺菌もと思われるかたは消毒用エタノールの使用をお勧めします。
無水エタノールを直接スプレーし、そのまま乾燥させるか、気になる場合はキムワイプで拭きましょう。
3-3.窓ガラス、マジックの汚れ、キッチンの油汚れ
油を溶かす効用がある無水エタノールは窓ガラスに付いた排気ガスなどの油膜、子供がいたずら書きしたマジックの汚れ、キッチンのレンジやトースターなど油料理を温める機械などの油汚れの掃除に効果的です。ただし、引火性が高いので火気のそばでの使用はしないで下さい。
無水エタノールを直接スプレーし、マイクロファイバークロスやキムワイプで拭き取ります。汚れがひどい場合は数回繰り返してください。
3-4.シール剥がし
子供がいろいろな所に貼ってしまってきれいに剥がせずに困ることがありますよね。無水エタノールを染みこませて馴染ませると、シール材が溶けて、取れやすくなります。うまく剥がれない場合はスポンジや歯ブラシなどでこすり取りましょう。
4.使用上の注意点
無水エタノールを使って掃除をする際の注意点をご紹介します。
・蒸発する際に水分を奪いますので、素手で触ると手が荒れてしまう可能性があります。必ず手袋をして使用しましょう。
・無水エタノールは揮発性が高く引火の危険性が高いので火気のそばでの使用は避けましょう。
・狭い空間、換気の無い場所での使用は蒸発したエタノールを大量に吸い込む危険があるので避けましょう。
・呼吸器への強い刺激がありますので、長時間の使用は避けましょう。
・容器を移し替えて使用する際はポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリビルアルコール素材のものは避けましょう。また、上記素材に無水エタノールが付くと変質してしまう可能性がありますので、キレイにしたい対象物の側にある場合はカバーするなどの方法をとって下さい。
5.まとめ
エタノールは濃度の濃い無水エタノールの方が殺菌、除菌効果が高いと勘違いしやすいですが、ほぼ100%エタノールの無水エタノールは揮発性が高いため、除菌・殺菌したいものに留まり効果を発揮する前に蒸発してしまいますので効果は望めません。また揮発性が高いため火気のそばでの使用は絶対にしないで下さい。台所で使用される場合は換気を十分にしてください。
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