いつもお風呂に入るたびに気になる鏡の水垢!『水垢は頑固でなかなか取れないものだ』と思い込み、放置し続けてしまっていませんか?
実は、鏡だけではなくカランや浴槽にできる水垢はちょっとしたコツがあればしっかり落とすことができるのです。なかなか水垢が落ちない理由は、掃除道具の選び方や具体的な掃除の手順や方法がわからないだけであることがほとんどです。
そこで本記事では、ハウスクリーニング歴20年の私があらゆる道具や方法を実践してたどり着いたおすすめの掃除方法を紹介します。仕事で忙しくてなかなか掃除する時間がない一人暮らしの男性でもかんたんに実践できる方法です。
快適なバスタイムを実現するためにもぜひ活用してみてください!
目次
1.おすすめ掃除道具
浴槽、鏡、カランについた頑固な水垢。
取れたと思っても乾いたら、また次の日には白い輪っかがついていてがっかり・・・。なんてことありませんか?水垢の正体は水道水の成分に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが水分が蒸発した後に結晶として残ったものです。
水垢はアルカリ性なので、酸性の洗剤を使うことで、水垢の成分を分解し、除去することが出来ます。ここでは、実際に私が使ってみて効果があった掃除道具をご紹介します。
鏡 |
カラン | 浴槽 | 価格(Amazon調査) | |
お風呂用ティンクル | △ | 〇 | 〇 | 400ml 296円 |
茂木和哉水垢洗剤 | 〇 | 〇 | 〇 | 200ml 1680円 |
ハイホーム | 〇 | △ | 〇 | 400g 918円 |
鏡ガラス用ダイヤモンドパッド | 〇 | ー | ー | 1個 1054円 |
1-1.お酢が水垢を分解 お風呂用ティンクル
お風呂の水垢取りにはクエン酸やお酢を進められる方が多いようです。お酢は水垢を良く分解してくれるのですが、臭いが苦手な方も多いのでは?そこでお薦めするのがお風呂用ティンクルです。
お風呂用ティンクルにはお酢の主成分である酢酸が配合されていますので、お酢の臭いはしますが、比較的穏やかで使い易い洗剤です。酢酸はお風呂汚れの代表である水垢や石鹸かすを分解してくれます。また、配合されている界面活性剤がお風呂汚れのもう一つの代表の皮脂汚れなどの油汚れを溶かしてくれます。さらに、泡切れをよくする成分も配合され、浴室清掃時に使う水の量も少なくなり、節水がと時間短縮が出来ます。お酢には除菌効果もありますので、掃除と一緒に黒カビやピンクヌメリの予防もすることが出来ます。
使い比べてみて、カランと浴槽の水垢除去にお薦めします。鏡は毎日使用し、汚れをつかないようにするには有効です。ただし、鏡を固定する金具が錆びる可能性があるので注意して下さい。また、特殊コーティングをしている鏡は洗剤の使用に関して注意が必要なので、説明書をしっかりと読みましょう。
参照元 金鳥
1-2.洗剤職人が考案する人気の商品 茂木和哉水垢洗剤
酸と研磨剤のハイブリッド洗浄で、ガンコな水垢を簡単に、安全に落とす弱酸性タイプのクレンザーです。成分に研磨剤50%、スルファミン酸、グリコール系溶剤が配合されています。スルファミン酸は比較的強酸性の為水垢の成分を効果的に分解してくれます。
あわせて、配合されている研磨剤が硬くなった水垢をこすり取るのに効果を発揮し、グリコール系溶剤が皮脂などの油汚れを分解してくれます。これ1本で水垢だけじゃく、皮脂などの湯垢も一緒に除去できる優れものです。
使い方は、布やスポンジに適量取り、こすり洗いし汚れが取れたら十分水ですすいでください。
使い比べてみて、浴槽、カラン、鏡の水垢除去にお薦めします。ホーミングのような水分が多く含まれた液状の洗剤ですので、のびがよく細かい場所にも使用しやすいですし、洗剤を水で流す際もサッと落ちてくれます。
参照元 きれい研究所
1-3.天然成分が肌に優しい ハイホーム
ハイホームは珪華石に、ヤシ油使用の高品質石鹸を配合した天然成分で出来た石鹸クレンザーです。ハイホームの主成分の珪華石は、石鹸と混ぜ合わせると反応し、大部分は洗浄作用のある珪酸ソーダになり未反応分が研磨剤となります。粒子が細かいので、磨くものにキズがつきにくく、汚れだけをきれいに取り去ることが出来ます。珪酸ソーダは酸性ですので、水垢を科学的に分解し除去することが出来ます。
使い比べてみて、鏡、浴槽の水垢除去にお薦めします。少し固めの洗剤で、汚れにしっかり密着するので効果的ですが、細かい所の掃除には少し使いづらさを感じます。また広い範囲には沢山洗剤が要るので割高になる可能性もあります。ただ、頑固な汚れにはとても効果がありますので、汚れ具合と掃除場所で使い分けて下さい。
参照元 日本珪華
1-4.ダイヤモンドが水垢を落とす ダイヤモンドパッド
人工ダイヤモンドを鏡・ガラス用に超微粒子に特殊加工してクッション効果のあるウレタンに接着した製品で、クレンザーなどが不要で水をつけてこするだけで簡単に落とせる優れものです。粒子が細かいので傷も付きにくくなっています。
酸性の洗剤やお酢やクエン酸では落としきれない汚れや痕も、ダイヤモンドパッドに水を付けながら円を描くように擦るとキレイに落とすことが出来ます。ただし、浴室乾燥機などで水垢がガラスに焼け付いてしまっているものは落とす事が出来ません。
同じような製品が各メーカーさんから発売されていますが、数年前にハウスクリーニングでお風呂の鏡がキレイにならずに困っている時に出会ったのがこちらの商品でした。ダイヤモンドパッドといえば、これというくらいロングセラー商品です。いくつか使い比べてみて、ちょっとお高いですが、やっぱり一番納得できる商品です。
参照元 ヒューマンシステム
2.場所別水垢除去方法
2-1.鏡
水垢で一番困っている場所が鏡ではないでしょうか。白くなってしまい、全く見えない。
何とか見えるように水をかけたら、一瞬だけ見える。こんな経験をされている方が多いことでしょう。
お風呂洗剤であらっても、全然落ちない。硬いもので擦ると傷がいってしまうし。そんなあなたにお薦めの鏡の水垢除去方法をお伝えします。
①シャワ-をかけ、皮脂や石鹸汚れを落とす
②中性洗剤で洗う
シャワーだけでは落としきれない皮脂、石鹸汚れをマジックリンなどの中性洗剤で落とします。
③洗剤をシャワーで流す
④洗剤をスポンジに取り、円を描く様に擦る
水垢は硬くサッと擦るだけではで落ちにくいので、円を描くように丸く擦ると除去が簡単になります。鏡を3つに分けて、それぞれの洗剤を塗布し、効果を比べてみました。
⑤シャワーで洗い流す
比べた結果、鏡の水垢には茂木和哉水垢洗剤とハイホームが効果的でした。
⑥ダイヤモンドパッドで磨く
③では落としきれない水垢はダイヤモンドパッドを使います。水で湿らせたダイヤモンドパッドを小さい円を描く様にして鏡を磨いていきます。硬いものに当たっている感触がなくなるまで行って下さい。
⑦シャワーで流す
鏡の表面についた洗剤成分を洗い流します。
⑧水気を拭き取る
スクイジー又は乾いたタオルで鏡についた水気を完全に拭き取りましょう。水気が残っていると、くもりや水垢がまた発生してしまいますので。
2-2.カラン
①お風呂用ティンクルをカラン全体にスプレーする
お風呂用ティンクルをカラン全体にスプレーし、2~3分放置する。汚れがひどい場合はスプレー後ラップでくるむと汚れに浸透しやすく、硬くなった水垢も分解し、落ちやすくしてくれます。
②スポンジで洗う
洗剤が水垢に浸透したら、スポンジでしっかりと洗いましょう。ラップを使った方は、ラップを手のひらの大きさにまとめて、それを使って擦ると、より水垢が簡単に取れます。
③水で洗剤を洗い流す
水垢が取れたら、たっぷりの水でしっかり洗剤を洗いながします。洗剤が残っているとカランが変色したり、錆びたりしますので、十分におこなってください。
④水を拭き取る
乾いたタオルで鏡についた水気を完全に拭き取りましょう。水気が残っていると、水垢がまた発生してしまいますので。
2-3.浴槽
浴槽で水垢がつきやすい場所は、浴槽の縁と排水・吸水口周りです。白い石のような塊が排水・吸水口周りに、縁に鱗状の模様がつきやすいです。あまり目につかないかもしれませんが、浴槽の内外の壁面にもうっすらついていることがあります。湯船に浸かった時に気になる所ですので、しっかり除去しましょう。
①入浴後お湯を抜く
②温かいシャワーをかけて汚れを落とす
浴槽についた皮脂35~40度くらいのお湯で流します。冷たい水を使うとお湯で取れやすくなっている皮脂が冷やされ固まって、落ちにくくなるので温かいシャワーにしてください。
③中性洗剤で洗う
マジックリンのようなお風呂用中性洗剤で石鹸や皮脂の汚れをキレイに落とします。中性洗剤は塩素系漂白剤やクエン酸、お酢などの洗剤と併せて掃除するときに科学反応をおこして有毒ガスが発生することがありませんので安心です。
④洗剤をシャワーで流す
⑤お風呂用ティンクルを浴槽の縁、内・外壁面の一番上の方にスプレーする
洗剤が壁面をつたって下まで届いたらスポンジで擦り洗いをしましょう。
他の二つの洗剤を使用する場合は、スポンジに取り水垢が気になる場所を擦りましょう。
⑥シャワーでしっかり洗剤を流す
⑦水気を取る
スクイジーで大部分の水気を取り、取り切れない場所はタオルで拭きましょう。
3.キレイをキープする一手間
せっかくきれいに水垢をとってもいつも通りにしていたら、またついてしまいます。
汚れを流したり、曇った鏡を見やすくするために水をかけたくなりますが、これだけで放置すると、ますます水垢がついてしまいます。入浴の最後に皮脂や石鹸などの汚れをシャワーで流したら、鏡やカランは乾いたタオルでしっかりと水気を拭き取りましょう。浴槽の縁はスクイジーで水気を切られてもいいです。スクイジーは鏡、浴槽、壁、床、天井などの水切りに大活躍しますので、これを機会に一つ手に入れられることをお薦めします。
参照元 Blu fied
とにかく、水気を残すと水垢の原因になりますので、最後にきれいに水気を除去してください。
そして、1週間に一度は上記の洗剤と掃除方法で水垢が溜まる前に毎日のシャワーと水気をだけでは取り切れなかったものをキレイに除去しましょう。
4.まとめ
長年放置して硬くなった水垢を去するのは一苦労です。特に鏡についてしまった水垢は鱗状になり鏡が曇り見えなくなってしまいます。最近のお風呂に設置されている浴室乾燥機はカビの発生を防ぐのにとても有効ですが、水気を十分に拭き取っていないとミネラル成分が残り、白い結晶が水垢となって現れます。
これを除去しないまま放置しておくと、浴槽やカランにひっついてしまい、それがだんだん蓄積され白い塊となっていきます。まずは、一度キレイに除去し、その後は毎日キレイに水気を拭き取り、週に1度は1週間溜った水垢を簡単に取るという作業をしましょう。そうすれば、大変な水垢取りの作業はしなくてよくなり、いつでもキレイに保つことが出来ますよ。
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