梅雨や夏の季節になると、カーペットの上で座ったり、ゴロゴロしていると痒くなって、赤いポツポツが出来てる・・・なんて事がおきやすくなります。これ、実はカーペットに発生したダニが原因です。カーペットに直接地肌が触れる面積が広くなる季節に備えて、発生してしまったダニの駆除方法と予防方法などをご紹介いたしますので、快適な夏を過ごすためにも是非取り入れてみてください。


1.ダニが発生しやすい4つの条件

最近は梅雨、夏だけでなく、暖房やホットカーペットを入れる冬も実は発生しやすくなってきています。
ダニが居ない家庭はなく、数種類いるダニの中で人間を刺咬するのは、カーペットや畳みに発生し他のダニを餌とするツメダニと、ネズミに寄生し、そこから離れて人の吸血をするイエダニです。咬まないけれど人体にアレルギーなどの悪影響を及ぼすのはカーペットやソファに発生し人の垢やフケ、髪の毛を餌とするヒョウダニ、畳みや小麦粉・砂糖などの様々な食品に大量発生するコナダニなどが代表的です。では、どのような条件でダニは発生するのでしょうか?

①温度

ダニの繁殖が盛んになる気温は20~30度です。低い気温の秋や冬にはダニはじっとして温かくなるのを待っています。卵も孵化せず待機し、春になり温かくなると一気に孵化します。寒いのが苦手とはいえ、室温がダニが死ぬ温度の-10度以下になることは今の日本ではほぼ無いといえます。
また逆に高温にも弱く50度の温度を当て続けると20~30分、60度以上で一瞬で干からびて死滅します。

②湿度

ダニは湿度60~80%で繁殖が盛んになります。
ダニは低い温度の環境でも生きていることは出来ますが、湿度が低いと繁殖はおろか死んでしまいます。
ただ、室内が乾燥しても布団、枕、ソファの中などに入り混んでしまえば湿度もあり、温度も高いので真冬になっても死滅することありません。

③餌

ダニはゴミや食べかす、フケ、髪の毛などの他、死んだダニの死骸や糞を餌にし、繁殖します。

④寝床

布団、枕、ぬいぐるみ、ソファ、カーペットなどの人の肌が触れる場所はダニが好んで繁殖します。これらは湿気を吸い込みやすく、気密性・保温性もよくダニにとって居心地が良い場所なのです。また、犬や猫を飼われている方は、ペット用のベッドなども発生しやすい場所です。


2.ダニに効く薬剤

市販のダニ駆除剤には、スプレー型、煙霧型、据え置き型、吊るし型、パウダー型などがあります。
それらもダニを寄せ付けない忌避剤と死滅させる駆除剤に分かれます。
駆除剤でよく使用されているのはピレスロイド系殺虫剤です。ピレスロイド系殺虫剤は除虫菊の成分から開発されたもので

  • 即効性・持続性が高く素早く駆除が出来る
  • 人に対して毒性が低く環境に優しい
  • フラッシングアウト効果(隠れている害虫を飛び出させる効果)などの特徴があります。

ピレスロイド系殺虫剤の成分の中でもフェノトリンは人体への影響が少ないため様々な家庭用薬剤に使用されていますが、魚類に対し毒性が高い為金魚など水棲生物の居る場所では使用しないよう注意しましょう。

①駆除剤で人気が高い商品

ダニアース

畳・表面にいるダニに効果的なスプレー方法と畳・カーペットに刺して中に潜んでいるダニに薬剤を注入する2通りの使用方法があります。スプレーは1㎡あたり15~20秒、差し込む場合は1㎡6カ所以上 1回3秒噴射して下さい。

成分:フェノトリン(ピレスロイド系)0.25 w/v%、メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)0.025 w/v%、アミドフルメト(トリフルオロメタンスルホンアミド系)0.2 w/v%(原液量200mL)

ダニアースパウダー

カーペット・畳に直接振りかけダニを死滅させます
99%以上が入浴剤などにも使用されている乾燥硫酸ナトリウム(芒硝)です。

1㎡あたり本品20g散布し、カーペット・畳の表面使用の場合は掃除機で吸い取り、裏面に使用する場合はそのまま放置してください。効果は1~2ヶ月持続します。

成分:フェノトリン(ピレスロイド系)0.4%(w/w)

 

ダニアースレッド

室内全体はもちろんカーペットの奥や、畳の合わせ目など、今まで届きにくかったところまで薬剤が行き渡り、ダニ・ノミを駆除します。火を使わず水を使い薬剤を煙霧状で蒸散させます。駆除後の臭いもなく部屋を汚すこともありません。使用後は死滅した死骸やフンを掃除機で吸引してください。

成分:フェノトリン(ピレスロイド系)10.9%、メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)1.7%、アミドフルメト(トリフルオロメタンスルホンアミド系)4.2%

②忌避剤で人気の商品

ダニ取りロボ

ダニが好む香りでダニを誘き寄せて、乾燥させる製品で、誘引剤は主に天然由来成分を使用し、化学性殺虫成分を一切使用していません。
押入れ、お布団、マットレス、ベッドの設置するだけで潜んでいる屋内のでダニを捕獲します。マットに含まれる乾燥剤でダニを乾燥させ駆除・退治でき安心&効果が目に見える商品です。
使用後は家庭ゴミとして処分できる点もお薦めポイントです。
効果は3ヶ月持続します。

成分:天然由来の成分で食品粉末、ビール酵母、吸湿性セラミック粉末

ダニクリン防ダニスプレー

主成分は脂肪族系カルボン酸エステルで、化粧品の製造に使われている成分なので、お肌に触れる場所にも安心して使用できます。昔から防ダニ加工の布団などにも使われている成分でもありますから、小さいお子さんやペットのいるご家庭でも安心して使用できます。

また、アトピー性皮膚炎及びアレルギー諸疾患患者の方の生活向上支援を行っている日本アトピー協会推薦商品でもありますので、これまで薬剤を使用することに制限があった方にも安心して使用していただけます。使用方法は対象物から約30㎝離してスプレーします。1㎡あたり5~6回程度スプレーし乾かします。

成分:脂肪族系カルボン酸エステル、サトウキビ抽出エキス、イソプロピルメチルフェノール(除菌剤)、ハウスダスト不活性化


3.カーペットのダニ駆除・予防方法

一般的な薬剤を使用しないカーペットのダニの駆除に効果的な方法として、掃除機で吸引を思い浮かべますが掃除機で生きているダニを吸引することはほぼ不可能なのです。しっかり繊維などに爪を引っかけて、強で吸引しても殆ど取れないのです。
ではどうするのがよいのでしょうか。

①薬剤でダニを死滅させる

2.でご紹介した駆除剤を用います。カーペットにいるダニだけを駆除したいのであれば、ダニアースかダニアースパウダーを使用します。部屋全体であれば、ダニアースレッドを使います。
ダニアース・ダニアースパウダーを2,の説明の用量で用い、潜んでいるダニを死滅させます。

 

②ダニの死骸を吸引する

ダニの死骸を掃除機をゆっくり縦横四方からかけて吸引します。目安として70~80CMを3秒かけて奥から手前にひく要領です。カーペットの根元にある死骸もしっかり吸い取りましょう。
ここで吸引もれがあると、死骸が新たなダニの餌になってしまいますので。

③忌避剤でダニが二度と発生しない、寄りつかないようにする

せっかくダニを退治したのですから、二度とダニが発生したり、何処からか来て繁殖しないようにしましょう。2.でご紹介したダニ獲りロボを使用する場合はカーペットの下に設置するだけです。ラージサイズは2㎡の範囲に効果が3ヶ月持続しますので、大きいカーペットの場合は設置枚数を増やして下さい。
3ヶ月経過市、交換時期がきたらマットを交換し、古いものは普通ゴミで処分してください。


ダニクリン防ダニスプレーを使用する場合は、カーペットの表面に1㎡あたり10回程度スプレーし、しっかり乾かしてください。効果が一ヶ月持続しますので、定期的にスプレーしましょう。

④1週間に1度は掃除機をかける

ダニを死滅させ、忌避剤で再発防止をしていても、餌になるものがあれば、再発生する可能性が高くなってしまいます。1週間に1度は掃除機を縦横四方から奥から手前にゆっくりひきながら吸引して、カーペットに付着したゴミや髪の毛、食べかすなどを除去しましょう。

 


4.プロに頼もう!のご提案

ダニが発生する条件、効果的な薬剤、駆除・再発防止の方法が分かっても、継続してキレイにする時間や余裕がない。なんて方もおられることでしょう。
そんな場合はプロに週に1度のお掃除を御願いするのも解決方法の一つです。
カーペットだけでなく、家中の除塵と水回りの掃除を御願いしても定期的に御願いしていたら2人で2時間ですっかりきれいにしてくれます。せっかくのお休みを掃除で潰してしまわず、リフレッシュ出来るという点もお薦めポイントです。沢山のハウスクリーニング会社がありますから、ご自分のニーズに合う会社を探して見てください。もし、迷われるようでしたら、私達おそうじ大使に是非ご利用ください。

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