お手入れが簡単なクッションフロアは洗面所やトイレ、台所玄関に使われることが多くあります。
見ただけではクッションフロアか分からないほど本物そっくりのローリング柄や大理石柄などもあります。
身近な素材のクッションフロアの日頃のお手入れお方法と拭くだけでは取れにくい汚れの簡単な除去方法をご紹介します。
目次
1.クッションフロアの掃除に必要な道具
現在使用されているクッションフロアの多くがワックスフリーの素材になっていて、メーカーの取扱説明書には、基本的にはワックスは不要とありますが人がよく通る場所や汚れて拭き掃除をする場所、物の移動が激しい場所などはどうしてもワックスが取れていきます。
そのまま放置すると汚れが浸透したり傷がつきやすくなりますので、1~2年に1回程度一度ワックスを剥がして再度新しいワックスをかけられる事をお勧めします。
ご家庭で我流でワックスフリーの床にワックスをかけて粉が吹いたり、変色したりすることが多々あります。今回は、基本的な日常の掃除方法と3ヶ月に1度程度ワックスシートを使って簡単にワックスをかける方法と1~2年に一度液体のワックスを使ってきちんとワックスを塗り直す方法をご紹介します。
①フロア用洗剤
毎日掃除機やフローリングシートで掃除する方は、水拭きで十分に汚れが落とす事が出来ます。週に1度程度や汚れが気になる場合は、フロア洗剤を硬く絞ったタオルにスプレーして掃除して下さい。
参照 花王
②ワックスクリーナー
液状ワックスを塗る前に、塗る面に付いているワックスを専用のクリーナーで一度取る必要があります。そうしないと上から塗ったワックスがしっかり着かなかったり、粉が吹いてしまうことがあります。慣れるまでは、目立たない、狭い範囲から行いましょう。
参照 リンレイ
③ワックス
専用クリーナーでワックスを取った場所には改めてワックスを塗布しましょう。ワックスをかけておくことで水や汚れが染みこむのを防ぎ、傷からも保護してくれます。
沢山塗った方が効果があると思われがちですが、一度に沢山塗ると乾かすのに時間がかかり、まだ乾ききっていない場所を歩いたり、物を置くとせっかく塗ったワックスが取れたり、表面が汚くなってしまいます。薄めに数度塗り、定期的にワックスを塗る方がキレイな状態を保ちやすいです。
参照 リンレイ
④ワックスシート
毎日の生活の中で椅子を引きずったり、掃除機をかけたり、子供やペットがいたりでフローリングは部分・全体的に少しずつ剥がれたり汚れたりしていきます。簡単に気になる部分や全体にワックスを塗る方法としてワックスシートが有効です。
参照 リンレイ
⑤ワックスワイパー
液状ワックスを塗布するのにあると便利です。ワックス専用のワイパーなので、フローリングのホコリを取る用のワイパーよりも少し重みがあり、ワックスが均等に塗れるように底面が設計されていますので、定期的にワックスをかける方にはあると便利な道具です。この製品はワックスシートや除塵用のフローリングシートにも使えます。
参照 リンレイ
⑥スポンジ
床用クリーナーを床面に塗布する際に使用します。全体に塗布する際は硬い素材のものでない方が良いですが、汚れがキツく擦り落とす必要がある箇所は凹凸のある固めの素材のものが良いので、両方を合わせたスポンジを選ぶと便利です。
参照 マーナ
⑥古いタオル
古いワックスを剥がしたものを拭きとったっりするのに使いますので、そのまま捨てれるようなタオルで十分です。
2.クッションフロアの基本の掃除方法
ここでは、日頃のお手入れ方法をご紹介します。
①掃除機やフローリングシートで表面のゴミやホコリを除去する。
フローリングの表面にあるゴミやホコリを掃除機やフローリングシートで除去しましょう。
②水ふきする
毎日の掃除は水を硬く絞ったタオルやウェットシートで拭きましょう。週に1度程度又は汚れが気になる場合は、水拭きで取れない場所にマイペットを少量スプレーして、汚れを拭き取ります。
3.ワックスの塗り方
ワックスシートの塗り方
①掃除機やフローリングシートで床の表面のゴミを取る
フローリングの表面にあるゴミやホコリを掃除機やフローリングシートで除去しましょう。
②水拭きする
硬く絞ったタオルやウェットシートで拭きましょう。水拭きで取れない場所はマイペットを少量スプレーして、汚れを拭き取ります。
③ワックスワイパーにシートを取り付ける
ワックスワイパーにワックスシートを取り付けます。専用のワイパーもありますが、自宅にあるものでも大丈夫です。
④ワックスをかける
部屋の奥からジグザグに少しずつ塗っている場所が重なるように軽く滑らせながら塗っていきます。天気や気温にもよりますが通常10分放置して完全に乾かします。
液状ワックス
①掃除機やフローリングシートで表面のゴミやホコリを除去します。
フローリングの表面にあるゴミやホコリを掃除機やフローリングシートで取りましょう。
②ワックスを部分的に塗る場合は一回り大きめにテープで囲いをします。
ワックスを部分的にかけたい場合は塗りたい部分より一回り大きめにテープで囲いをします。囲いをしないとどの範囲までワックスを取ったのか、塗らなくてはいけないのかが分からなくなってしまいます。
③床クリーナーを塗る
オール床クリーナーの原液を囲いの中にスポンジの柔らかい面で均等に塗布し、しばらく放置します。放置することで、古いワックスが床面から剥がれて、取りやすくなります。
④ワックスを取る
スポンジの硬い面で円を描くようにしながらワックスを擦りおとします。
⑤洗剤を拭き取る
水洗いしたタオルで面を替えながら、洗剤成分がなくなるまで拭き取ります。
⑥乾かす
表面の水気を乾かします。
⑦ワックスを塗る
ワックスをワックスワイパーに付属しているシートに塗り、床面にワックスを伸ばしていきます。目安は1畳あたり約20mlです。ただし、使い始めはシートにワックスが吸収されてしまうので少し多めのワックスが必要です。沢山塗りたくなりますが、ムラが出来たり、表面は乾いても中が乾かず、跡が付いたりしますので薄く塗りましょう。
⑧ワックスを乾かす
30分ほどかけて完全に乾かします。物を置いたり、足で踏む前に、手を伸ばして、そっと表面を触ってみてください。べたつきなどがなく乾いていれば完成です。
4.クッションフロアの困った汚れと対処法
①黒ずみ
黒ずみの原因は油や水気にホコリやゴミが付着したり、机や椅の脚、靴底などのゴムが擦れて着いたり、ワックスが劣化した事が主な原因です。
フロア用洗剤をスプレーして表面をタオル等で擦っても落ちない場合は、黒ずみがある場所より一回り大きめにテープなどで囲いをし、ワックスクリーナーでワックスを剥がします。方法はワックスの塗り方と同じです。面積が小さい時は、スポンジにワックスを付けて塗りましょう。
②油汚れ
台所などの床には油汚れが付着しやすくなります。油汚れには、中性洗剤を10倍に薄めてスポンジで力を入れずに円を描くように擦り、タオルで洗剤を拭き取ったあと、水を含ませて硬く絞ったタオルで面を替えながら拭き洗剤をきれいに拭き取りましょう。
③カビ
胞子が飛び散らないように、水を含ませて硬く絞ったタオルやティッシュペーパーを表面にそっと乗せ、カビの部分を包込むようにしてカビを取り去りましょう。何度か繰り返してください。
表面のカビが取れたら、消毒用エタノールをそっとスプレーし、5分ほど放置し、カビの菌をやっつけましょう。時間が来たらティッシュペーパーやタオルでエタノールを拭き取ります。
カビの色が取れない場合は、漂白剤を使用しましょう。色が気になる部分に漂白剤をスプレーし、ラップで表面を覆い、30分ほど放置します。時間がきたら洗剤をティッシュペーパーやタオルで拭き取り、水を含ませて硬く絞ったタオルなどで面をかえながら洗剤成分を拭き取りましょう。
5.まとめ
手入れがとても楽なクッションフロアは言い方を変えれば汚れやすい場所に使われやすいともいえます。日々のお手入れとして、表面のゴミや汚れを掃除機やフローリングシートで除去し、汚れが付いた、気になったらその場でウエットシートなどで拭いてきれいにしましょう。放置すると他の汚れとくっついて除去しにくくなったり、カビや黒ずみの原因になります。
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