家の中の掃除で汚くてやりたくない場所1,2位にあげられるレンジフードの掃除。見ないふりしている間にも汚れは溜まる一方で、気づけば自分では手に負えないくらいに汚れてしまっているなんてことありませんか?レンジフードの汚れの主な物はホコリと油です。
油をよく使う家庭や店舗で汚れが付いたまま放置していると火災の原因にもなりますので、危険です。ここでは一般家庭向けですが、市販の道具で簡単に綺麗にする方法を分かりやすくご紹介しますので、遠ざけていたレンジフード掃除に是非チャレンジしてみてください。
目次
- 1.レンジフードの汚れの原因は油とホコリ
- 2.お勧めの掃除道具
- 3.レンジフードの掃除のやり方
- 3-1.レンジフードの電源を切る
- 3-2.レンジフードの下のシンクやコンロ周り、調理台の物を移動させる
- 3-3.レンジフードの下にタオルを敷き、その上に新聞紙やビニールを敷く
- 3-4.レンジフードの周囲の壁にビニールなどを貼り保護する
- 3-5.厚めのゴム手袋をはめる
- 3-6.整流板を外す(製品により無いものもあります)
- 3-7.フィルターを外す
- 3-8.オイルキャッチ(油受け)を外す
- 3-9.照明カバーを外す
- 3-10.ベルマウスを外す
- 3-11.ファンを固定しているスピンナーを外し、ファンを取り外す
- 3-12.取り外した部品に洗剤をスプレーする
- 3-13.レンジフードの内部に洗剤をスプレーし、汚れを拭き取る
- 3-14.レンジフード本体の外側に洗剤をスプレーし、汚れを拭き取る
- 3-15.仕上げ拭きをする
- 3-16.シンクにつけておいた外した部品を綺麗にする
- 3-17.カップに付けておいた部品を綺麗にする
- 3-18.洗った部品を拭き上げる
- 3-19.外した部品を戻す
- 3-20.電源を入れ、作動確認する
- 4.日頃のお手入れ方法
- 5.まとめ
1.レンジフードの汚れの原因は油とホコリ
レンジフードの掃除を大変にしている原因は料理で使った油とフードに吸い込まれるほこりがくっついて表面に付着する事です。煮炊きや炒めものくらいではさほど汚れもつかないし、付いた汚れもさっと一拭きで取れてしまうものがほとんどです。
ただ、揚げ物など油を多く使う料理をよくするご家庭では事情が異なります。付着した油は空気に触れ酸化し、空気中のほこりなどを吸着し、レンジフードの内部に蓄積していきます。放置時間が長くなるにつれて汚れの塊も大きく硬くなり、こすったくらいでは取れなくなってしまいます。
2.お勧めの掃除道具
汚れの度合いにより必要な洗剤も変わります。直近で掃除してから、又は買い換えてそのままにして1年くらいで、天ぷら料理など沢山油を使う料理を月に1回程度のご家庭は軽度の汚れですので専用洗剤は基本的には不要です。
1年以上放置している、又は油料理を頻繁にされるご家庭は汚れが溜まっていることが多いので、台所用中性洗剤やアルカリ電解水では汚れを落としにくく、専用洗剤を使った方が簡単に綺麗にすることが出来ます。
2-1.軽度な汚れに効果的な洗剤
2-1-1.台所用中性洗剤
汚れが軽度な場合は、台所用中性洗剤で落とすことが出来ます。洗剤を薄めたものを湿らしたスポンジに染みこませ、汚れの気になるところを円を描きながら擦り、水気を絞ったタオルで擦った場所を面を変えながら拭き上げます。
参照 ライオン
2-2-2.アルカリ電解水
洗剤の拭き取りなどの手間を省きたい人には、アルカリ電解水がお勧めです。気になるところにスプレーし、タオルで拭き上げます。
参照 LEC
2-2.ドロドロ汚れには専用洗剤
汚れが重度の場合は、強めの洗剤を使わないと汚れを落とすことが出来ません。手肌が荒れる心配がありますので、必ず手袋を着用し、マスク、念の為に眼鏡やゴーグルをされる事をお勧めします。
専用洗剤の中でも人体や環境に安全な少しマイルドなタイプとがっつり落とす強力タイプをご紹介します。
2-2-1.ヘキサンバスター
ヘキサンバスターは身体、環境に優しく、油を分解して洗浄するのでそのまま排水しても環境に影響を及ぼす心配がありません。化学薬品・界面活性剤不使用で肌と同じ弱アルカリ性なので、小さいお子さんやペットのいるご家庭、肌が弱い方にもお勧めです。
取り外しの出来ない箇所の掃除にはこちらを使われた方が、洗剤の拭き残しによる錆や変色などの心配が無いため安心です。
参照 イシバシ
2-2-2.油職人
油職人は、しつこい油汚れもスプレーし、しばらく放置すると簡単に落とせる優れものです。これまで長い時間放置したり、削り取ったり面倒な手間がかかっていたのが大幅に軽減することが出来る優れものです。
どうしても落ちない細かいところや固まり部分にはスポンジや歯ブラシを使うと綺麗に落とすことが出来ます。アルカリ性が高いのでゴム手袋を必ず着用し、他の洗剤と混ぜないなどの注意が必要です。
参照 允セサミ
2-3.あったら便利な道具
使い古したタオル、着古したTシャツ
破れたり、汚れていて処分してもいいタオルTシャツや男性用のインナーTシャツなどを用意し、洗剤の拭き取りに使用するとそのまま処分できるので便利です。
使い古しの歯ブラシ
ファンの羽部分やフィルターの目、レンジフード内部の隅など細かな部分の汚れが落ちにくい場所の掃除に役立ちます。
3.レンジフードの掃除のやり方
それでは、具体的な掃除方法を写真付きで分かりやすく解説していきます。
壁やシンク、コンロなどをカバーするのが面倒と思われるかもしれませんが、掃除最中に汚れが飛んで壁が変色したり、部品が落下してコンロや部品が傷ついたり、シンクに剥がれた汚れがへばりついて、シンクの掃除が必要になるのを防ぎますので、手順に沿って行って下さい。
3-1.レンジフードの電源を切る
作業に入る前にレンジフードの電源が切れているかを確認しましょう。運転していると大けがや故障の元になってしまいます。
3-2.レンジフードの下のシンクやコンロ周り、調理台の物を移動させる
作業前にレンジフードの下にある物をどけます。作業中に上から物が落ちて、下にある物を損傷してしまう可能性がありますので。また、シンク内やコンロ周りの物をどけます。シンク内はこれから掃除をするのにシンクを使いますので物が無い状態にすることで作業がしやすくなります。コンロ周りは、洗剤などが飛び汚す可能性があるのと、外したレンジフードの部品などをおくスペースが必要ですので何もない状態にしましょう。
3-3.レンジフードの下にタオルを敷き、その上に新聞紙やビニールを敷く
レンジフードの下にタオルを敷き、その上に新聞紙やビニールを敷いて、万が一作業中に物が落下した際に部品や下の物が損傷するのを防ぎましょう。タオルを先に敷くことでクッション代わりになります。
3-4.レンジフードの周囲の壁にビニールなどを貼り保護する
掃除をしている際に周辺の壁にも洗剤が飛ぶことがありますので、ビニールなどを貼り、保護しましょう。
3-5.厚めのゴム手袋をはめる
洗剤や部品で手を痛める可能性がありますので必ずゴム手袋をしましょう。薄手のものでは、部品にひっかかり、破けてしまう事もありますので厚めの物にしてください。
3-6.整流板を外す(製品により無いものもあります)
フィルターの手前に大きな板がつけられているタイプのレンジフードが多く普及されています。この板を整流板といいます。整流板はファンが煙りや油を吸収する効率を上げる効果があります。整流板をフィルターの手前に置くことで、煙や油が吸い込まれる面積を狭くすることでファンに吸い込まれる風速があがり、より多くの煙や油を取り込む事ができます。
整流板は左右や前後にストッパーが付いているタイプ、スライドして外すタイプ、ネジなどで固定されているタイプなどがあります。外し方は、整流板にシールで明記している場合もありますが、内場合は取り扱い説明書、または各メーカーのHPで確認しましょう。
※作業内で外すネジなどの細かな部品は洗剤を入れたカップにつけておきましょう
3-7.フィルターを外す
フィルターを外します。ずらして外すタイプと、ネジなどで固定してあるタイプがあります。
3-8.オイルキャッチ(油受け)を外す
整流板についた油を一カ所にまとめるものをオイルキャッチといいます。ずらせば取れるタイプのものが主流です。
3-9.照明カバーを外す
レンジフードに付属している照明を汚れから保護したり、油やホコリが電球について発火するのを避けるためについている照明カバーを外します。ストッパータイプやスライドして外す、ネジ止めなどがあります。
3-10.ベルマウスを外す
ファンの手前にあるベルマウスを外す。ネジで固定しているタイプとスライドして外すタイプがあります。ベルマウスはダクトなどの開口部に付けられ、空気の流れを整える役目を果たします。
3-11.ファンを固定しているスピンナーを外し、ファンを取り外す
ファンがスピンナーと呼ばれる大きめのネジで固定されていますので、手で緩めて外し、ファンを取り出します。
3-12.取り外した部品に洗剤をスプレーする
取り外したファン、フィルターなどに洗剤をスプレーし、シンク内に放置します。大きめのポリ袋を用意し、シンク内に広げてその中で作業をされるとシンクに汚れが付くのを軽減できます。スプレーしたらポリ袋の口を閉じて、洗剤が乾くのを防ぎましょう。
汚れが軽度の場合は放置時間はほとんど要りませんので、スプレー後1,2分したら水で流すとすっきり汚れが落ちます。しつこい汚れの場合は取り外せない部分の掃除をしている間放置しておきましょう。
3-13.レンジフードの内部に洗剤をスプレーし、汚れを拭き取る
取り外しが出来ないレンジフード内部に洗剤をスプレーし、汚れが軽度ならそのままタオルなどで拭き取ります。汚れがひどい場合は、スプレー後、上からティッシュペーパーを被せ30分放置します。洗剤を汚れに密着させる効果と、液だれと乾燥を防ぐ効果があります。その後タオルなどで洗剤を拭きとります。
3-14.レンジフード本体の外側に洗剤をスプレーし、汚れを拭き取る
レンジフード外側全体に洗剤をスプレーし、タオルで洗剤を汚れを拭き取ります。軽度の汚れにはアルカリ電解水でも十分に汚れが落ちます。
3-15.仕上げ拭きをする
硬く水気を絞ったタオルで残っている洗剤と汚れを拭き取ります。
3-16.シンクにつけておいた外した部品を綺麗にする
ポリ袋の口を開け、排水口に接する部分に穴を開けて、中の洗剤や水が流れるようにする。中の部品に50度くらいのお湯(一般的な油は44~46度で溶けます)をかけ、汚れと洗剤を洗い流す。細かいところは、歯ブラシなどで擦り洗い流す。
3-17.カップに付けておいた部品を綺麗にする
排水口部分を塞ぎ、細かな部品が流れないようにし、洗剤を洗い流します。
3-18.洗った部品を拭き上げる
綺麗になった取り外した部品の水気を切り、タオルなどで拭き上げます。
3-19.外した部品を戻す
拭き上げた部品を元の位置に戻します。
3-20.電源を入れ、作動確認する
すべての部品を元に戻したら、レンジフードの電源を入れて、問題なく作動するか確認します。
4.日頃のお手入れ方法
せっかく綺麗にしたのですから、その状態をキープしたいですよね。そのためには日頃のお手入れがポイントになります。
煮炊きや炒めものをされている時なら1週間に1度アルカリ電解水(2-1でご紹介済み)で全体をさっと拭きましょう。フィルターも台所用中性洗剤でさっと洗うだけで十分に綺麗になります。
それ以外に揚げ物などをした際は、その都度アルカリ電解水で全体を拭きましょう。綺麗をキープするには、汚れを貯めないのが一番のポイントです。
5.まとめ
レンジフードは汚れを貯めないことがとても大事です。このブログを読まれて一念発起してピカピカになったら、揚げ物料理などの後はすぐにアルカリ電解水などを使ってスイッチ、整流板など表に出ている部分をさっと一拭きしましょう。
出来るならフィルターもすぐに外れるので、中性洗剤でさっと洗いましょう。中のファンを綺麗に保ちたいのであれば、フィルターにカバーをかけてファン部分に汚れが付着するのを防ぐ事をお勧めします。
参照 東洋アルミエコープロダクツ
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