これを読めば決められる!空気環境測定ポイント数の決め方2つの手順

空気環境測定を実施しなければならないと分かっても、では何箇所測定すればいいのか?わからなくて困っている方は多いのではないでしょうか。

測るべき測定数が法律など、明確に決まっているわけではないので余計わかりにくいものです。ここでは測定するべきポイント数の決め方をわかりやすく解説しました。


1.空気環境測定のポイント数を決める手順

空気環境測定のポイント数は建物の規模に比例します。法律などで正式なポイント数の算出方法が決められているわけではありませんが東京都が定めた測定指針に準じてポイント数を決める事が一般的です。

1-1.建物全体のポイント数を決める

まずはじめに建物全体の測定ポイント数を算出します。流れとしては

第一ステップ(延床面積×60%)
建物の延床面積を元に空調比60%を割り出します。空調比60%とは、建物内で空気環境調整する部分の面積が延床面積の60%であると想定されひとつの基準として決められています。

第二ステップ(第一ステップで算出した面積÷1測点当りの面積)
第一ステップで算出した面積を1測点当りの床面積で乗じます。それにより1つの建物全体の測定ポイントを出します。

最後に、測定では外気の空気の状態とも比較を行いますので建物の外部(屋上、又はビルエントランス前)で1箇所測定します。

合計測定箇所数は第二ステップで算出した箇所数と外気(1箇所)を足したものとなります。

一例として東京都が示した指針を掲載致します。ポイント数を決める際に参考にしてください。

延床面積 測定を要する延床面積(空調比60%の場合) 1測定点当たりの床面積 1ビル当たりの測定点数
3,000㎡ 1,800㎡ 300㎡  6ポイント
5,000㎡ 3,000㎡ 400㎡ 8ポイント
10,000㎡ 6,000㎡ 500㎡ 12ポイント 
20,000㎡ 12,000㎡ 800㎡ 15ポイント
30,000㎡ 18,000㎡ 1,000㎡ 18ポイント
100,000㎡ 60,000㎡ 2,000㎡ 30ポイント

1-2.測定箇所を決める

空気環境測定を行う前に何箇所測定するかポイント数を決める必要があります。大きく分けて建物内と建物外で測定を行います。建物内の測定ポイント数は東京都が示した指針を参考に決めていきます。建物外では外気を1ポイント測定することとなっており総ポイント数は建物内+外気となります。

それでは建物内と建物外の測定箇所の決め方を順番に説明していきます。

1-2-1.建物内の測定箇所を決める

建物全体の測定ポイント数が確定したら次に測定箇所を決めることになります。原則として各階ごとに1ポイント以上測定するようにしましょう。空調、換気設備等空気に与える設備の状態を把握し各階ごとの測定結果を比較をするためにも必要です。また建物全体の測定ポイント数が建物の階数より少ない場合は建物の階数に合わせましょう。

空気環境測定は実際に建物内で働いている人や建物を利用している人々がいる場所での空気環境の状況を把握するために測定するので事務所ビルであれば事務所内、店舗であれば店舗内で測定します。人が滞在しない廊下や階段等では測定は行いません。

例えば事務所ビルで測定箇所を決まる際のポイントとしては建物全体の空気環境が把握できるように建築物の用途、規模、空調方式、空調系統、居室のレイアウト等を考慮し必ずも事務所内の中央点にはこだわらず吹出し口や換気口の位置等から選定する。また事務所の使用状況等を考慮して一つの系統に偏ったり未使用のスペース(会議室や更衣室など)を避けるなどバランスよく選定する。

個別空調の場合パーテーションで区切られた個室的な部屋が多くなる傾向があるどの部屋を測定箇所とするかの決定は慎重に行う必要があります。

上記の進め方によって総測定ポイント数、測定箇所を決めていきます。

1-2-2.外気の測定箇所を決める

続いて建物外での測定箇所の決め方を説明していきます。建物外では外気として1ポイント測定することとなっています。外気の測定場所は原則として外気取入口付近とされています。一般的には建物の正面玄関付近で測定することが多いです。正面玄関付近が何らかの事情で測定が難しい場合は屋上でも構いません。

外気測定の場合の注意点は厨房やボイラー等の排気口、駐車場の排気の影響を受けない場所を選定することが大切です。正面玄関前に駐車場や道路があり車が頻繁に通っている場合は極力避け屋上で測定するようにします。


2.まとめ

空気環境測定を行うことになったら測定ポイント数を決めましょう

測定場所は建物内と外気です。建物内のポイント数は東京都の指針を基準に決めていきます。

決まったら外気1ポイントを加算し測定ポイント数を決定します。

測定ポイント数を決めたら次に測定場所を決めます。基本、建物内で人が仕事をしたり滞在している場所で測定します。廊下や階段などの共用部では測定は行わないようにしましょう。

空気環境測定は建物で働く人や滞在する人が衛生的な環境で過ごせるように現状を知るためにの測定です。是非、定期的に行って下さい。

ビル管理法の空気環境測定についてもっと知りたい方は当ブログ「ビル管理法の空気環境測定で衛生的環境を実現する為のポイント解説」でわかりやすく解説しています。

 

私たち東和総合サービスが
選ばれる6つの理由

ビル管理会社をどうやって選べば良いか、わからず悩んでいませんか?

  • 大事な資産の建物、オフィスのメンテナンスは対応が丁寧な会社がいい
  • 万が一の時にはすぐに対応してくれる会社がいい
  • 受註したらほったらかしにせず、色々なプロならではの提案をどんどんして欲しい
  • ビルメンテナンス会社をよく吟味して選んだはずなのに、現状は予想とかけ離れてしまっていて困っている

私たち東和総合サービスでは、ビル管理に関するお客様の悩みをひとつひとつ丁寧にヒアリングし、お客様にとって最適なご提案をいたします。
東和総合サービスは、創業60年の実績を持つビル管理業界のパイオニアです。
1970年に行われた大阪万博において、主要パビリオンの設備管理を委託されるなど、日本を象徴するビッグイベントの成功に貢献いたしました。

また、これまで次のようなお客様ともお取引してきました。

  • 大阪国税局
  • 大阪府警本部
  • 大和銀行(現在りそな銀行)
  • 大阪陸運支局
  • フマキラートータルサービス
  • 住友不動産

新たにビル管理会社を探している方や、スポット的に設備の点検を依頼したい方は、ぜひ一度お問い合わせください。

下記より東和総合サービスの6つの強みをご覧いただけます。

    お問い合わせフォーム

    あらゆるご依頼を喜んでお手伝いさせていただきます。
    お見積もりに関することなら何でもお気軽にお問い合わせください。
    ※担当者より2営業日以内にお返事差し上げます。

    建物の所在地必須

    ご担当者名必須

    会社名
    (法人のみ)

    Eメールアドレス必須

    ご記入欄

    コメント