空気環境測定で衛生的環境を実現する為の費用や内容のポイント解説

空気環境測定って何!初めて知った!この測定はどんなことをするのか?わからないことだらけでお悩みになっている方も多いのではないでしょうか。

空気環境測定は建築物における衛生的環境の確保に関する法律で定められている法的業務です。建物において衛生的な環境で人が過ごすことができるように定期的に測定を行うことになっています。

法律で定められた測定ではありますが知らない方も多いようです。しかしそれでは建物の衛生的な環境づくりを実現することはできません。

そこで、今回は空気環境測定の内容や費用について初めての方でも分かりやすく解説を行いました。特に測定会社を選ぶときの注意点や、費用の目安などをわかりやすくまとめ公開しました!是非記事を参考にしてください。


1.空気環境測定とは

空気環境測定とは、建築物における衛生的環境の確保に関する法律において定められており延床面積3000㎡以上((学校教育法第1条に規定する学校については8,000㎡以上)の建物は測定を行わなければなりません。この法律に該当する建物は特定建築物と呼ばれています。

この法律を守らなかったらどうなるか気になるところです法律では以下のようになっています。

建築物における衛生的環境の確保に関する法律に基づいて必要があると認めるときは、定期的に都道府県知事(実際は保健所)による立入検査が行われます。測定や点検の報告書などの帳簿書類が保管されているかの管理状況について検査したり関係者に質問を行うことができます。

次の事項に該当する場合は30万円以下の罰金になる場合があります。

(1)特定建築物の届出を行わなかったり、偽りの届出を行った場合
※所有者等は建物の使用開始1ケ月以内に保健所で届ける義務があります

(2)特定建築物に「建築物環境衛生管理技術者」を選任していない場合

(3)特定建築物の測定や点検の報告書等の書類を保管してなかったり、偽りの記載をした場合

(4)保健所職員の立入を拒んだり、質問に対して回答をしなかったり、偽りの回答を行った場合

それでは空気環境測定の具体的内容を順番に見てまいりましょう。

1.測定の内容と測定基準

空気環境測定では、温度、湿度、気流、一酸化炭素、二酸化炭素、粉塵の6項目の測定を行います。それぞれの測定基準や基準外の数値の時に起こりやすい症状を説明していきます。

温 度

  • 基準値・・・17℃以上~28℃以下が適正数値です。外気との差が57℃程度が適正温度となります。
  • 基準値を超えたときの症状・・・大きく超えるとのぼせ、低いと寒いため仕事の作業効率が落ちていきます。
  • 対策・・・空調機の温度調整により適正温度に設定します。

湿 度

  • 基準値・・・40%以上~70%以下が適正数値です。
  • 基準値を超えたときの症状・・・不快指数が上がり作業効率が落ちてきます。低いと感染しやすくなり風邪をひきやすくなります。
  • 対策・・・高いと除湿器、低いと加湿器の設置をお勧めします。

二酸化炭素

  • 基準値・・・1,000PPM以下が適正数値です。
  • 基準値を超えたときの症状・・・大きく超えると頭痛・耳鳴り・めまいなどの体調不良につながり、また眠気を誘います。
  • 対策・・・換気をしたり窓をあけ空気の入替えを行います。

一酸化炭素

  • 基準値・・・10PPM以下が適正数値です。
  • 基準値を超えたときの症状・・・大きく超えると頭痛・はきけ・めまいなどの体調不良に繋がります。
  • 対策・・・換気をしたり窓をあけ空気の入替えを行います。

気  流

  • 基準値・・・0.5m/s以下が適正数値です。
  • 基準値を超えたときの症状・・・大きく超えると不快感が出て集中力が落ちてきます
  • 対策・・・空調からの吹出しの風が直接当たらないようにする

浮遊粉塵

  • 基準値・・・0.15mg/m³以下が適正数値です。
  • 基準値を超えたときの症状・・・大きく超えると微粒粒子を鼻から吸い込み肺にたまり体調不良につながります。
  • 対策・・・空調器に高性能フィルターを設置したり空気清浄器の設置をお勧めします。

2.測定回数

空気環境測定は法律で年間の測定回数や1日に行う回数が定められています。それでは順番に見てまいりましょう。

1-2-1.年間の測定回数

空気環境測定はビル管理法により年6回行うこととなっています。偶数月、あるいは奇数月のように2ケ月に1回測定を行います。但し、東京都は、竣工時に空調設備が正常に機能しているかを確認するために初年度のみ年12回測定することを推奨しています。

1-2-2.1日の測定回数

空気環境測定は1日2回測定を行うこととなっています。測定のタイミングは始業後から中間時(一般的にはお昼12時)までに1回、中間時(一般的には13時)から終業前までに1回行います。2回の測定は同じ場所で測定を行い平均値を基準値と照らし合わせて結果を判断します。もし基準値外でしたらそれぞれ改善の対策を取る必要があります。


2.空気環境測定の費用相場

空気環境測定はビル管理会社がサービスとして行っています。ポイント数や人工で費用を算出している会社が多いですが費用設定は各社により大きく差があります。

2-1.価格設定の事例

ここではよくある費用設定の事例を説明していきます。空気環境測定はスタッフが契約ビルに測定器を持参して訪問し午前1回、午後1回測定を行います。その後報告書を作成するために、業務を完了するのには丸1日かかります。

見積を作成する上での費用構成として、①人件費、②測定器の機械損料、③交通費等移動費、④会社諸経費などが加算されて算出されます。

人が動く仕事のため測定箇所数が少なくとも一定の費用が必要になります。そのため各社は基本料金を設定しているケースがほとんどです。

また基本料金に一定のポイントを含んでいる会社(たとえば10ポイントまでは基本料金に含む)、含んでいない会社(基本料金+測定するポイントの料金が必要)に分かれます。

ここでは空気環境測定を行っている会社の費用事例を解説していきます。

2-1-1.アイケイサービス株式会社

基本料金に10ポイントまでの測定料金が含んでいます。11ポイント以上は1ポイント当たり1,000円の追加費用が必要です。

基本料 特記事項 1ポイント追加費用
費用 42,000円 10ポイント迄含む 1,100円

測定事例)30ポイント測定の場合⇒ 基本料42,000円+追加20ポイント×1,100円=64,000円

2-1-2.常盤興業株式会社

この会社は基本料金に測定料金は含まれていません。基本料金は出張費のような考えと推定されます。

基本料金 特記事項 1ポイント当り費用
費用 20,000円 測定料金含まず 3,000円

測定事例)30ポイント測定の場合⇒ 基本料20,000円+30ポイント×3,000円=110,000円

2-1-3.株式会社東和総合サービス

基本料金に5ポイントまでの測定料金が含んでいます。6ポイント以上は1ポイント当たり1,000円の追加費用が必要です。

基本料金 特記事項 1ポイント当り費用
費用 15,000円 5ポイントまで含む 1,000円

測定事例)30ポイント測定の場合⇒ 基本料20,000円+25ポイント×1,000円=45,000円

※いくつかの会社で測定料金の事例を上げました。掲載している料金にエリア外費用等の別途費用が発生する場合もありますので正式な見積依頼をする場合は各社にお尋ねください。


3.測定会社を選ぶポイント 

空気環境測定は建物で過ごす人に衛生的な環境を提供するための大切な業務ですので正確な数値を測定するだけでなく環境改善のアドバイス等を行ってくれるか料金は安価か、料金だけでなく測定者のレベルや管理体制は会社により大きく異なっています。ここでは優良な空気環境測定会社に依頼するためのポイントを説明しています。

3-1.早く報告書が提出されるか

空気環境測定の結果を早く知り、測定項目に測定基準外があった場合は素早く改善することが必要です。そのためには測定後できるだけ早く報告書を提出してくれる会社を選ぶことが大切です。一般的には5営業日以内の提出であれば早い会社と考えて問題ありません。

3-2.正確な測定ができる測定器を使っているか

空気環境測定を行うからには正確な数値を図りたいものです。測定器も精密機械ですので使っているうちに数値に誤差が出来てきます。矯正を行うためにも定期的なメンテナンスや定期的な較正を行うことは欠かせません。

ちなみに当社では下記のようにメンテナンスを行っています
・2年以内に1回、測定器のオーバーホール(分解点検)
・1年に1回、粉塵計の校正(法律で行うことが決まっています)
・2週間に1回、温度、湿度、一酸化炭素、二酸化炭素の社内較正

このようにしっかりとした機器メンテナンスを行い、正確な数値の測定ができる測定会社を選ぶことが大切です。


4.空気環境測定の流れ

空気環境測定測定を行うためのそれぞれ抑えるべきポイントを業務の流れを交えながら説明していています。

それでは順番に見てまいりましょう。

4-1.空気環境測定を行う箇所を決める

測定会社が決まりましたら建物の大きさから測定箇所数を決めます。最低測定数は各都道府県で推奨している測定箇所数があります。例えば東京都の指針は別表のとおりです。測定箇所数が少ない場合は保健所の立ち入り検査があった場合指摘されることがあります。測定箇所数が多い場合は問題ありません。

延床面積(㎡) 測定面積   (空調比60%) 床面積    (1測点当り)        外気取入口   合計測定点
3,000 1,800 300 1点 7点
5,000 3,000 400 1点 9点
10,000 6,000 500 1点 13点
20,000 12,000 800 1点 16点
30,000 18,000 1,000 1点 19点
100,000 60,000 2,000 1点 31点

4-2.空気環境測定を行う場所を決める

測定箇所がきまりましたら次に平面図から測定する場所を決めます。建物の中で測定する場所は廊下や階段などの共用部ではなく事務所などの専有部で測定を行います。これは働いている人の空気環境が一番正確に分かるからです。

事務所内で測定する場合は本来、空気の状況が一番正確に把握できるので事務所の中心で測定することをお勧め致します。しかしながら昨今、個人情報などセキュリテイの問題等で事務所内での測定は難しくなってきています。現状は入口付近で測定することが多くなっています。

4-3.測定を行う

ポイント数、測定場所が決まりましたら測定の日時を決め測定を行います。空気環境測定は1箇所1分程度で終了しますので事務所で働く方にご迷惑をお掛けすることはありません。法律に従い午前中に1回、午後に1回で同じ場所を計2回測定を行います。

4-4.報告書の提出

空気環境測定が終了しましたら速やかに報告書を作成しお客様へ提出することとなります。結果報告書を確認し、湿度が低いなど、数値が基準外の場合は定期的に換気を行うなどの対策を取ってください。


5.空気環境測定の測定機器

空気環境測定は温度、湿度、一酸化炭素、二酸化炭素、気流、浮遊粉塵の6項目を測定します。

それらの項目を測定する測定器としては従来、それぞれの項目を測定する専用機器を6台並べて測定を行っていました。しかしながら技術の進化とともに現在は6項目測定する機器が一体となったコンパクトな測定器が主流となりました。そのためより正確に、早く測定することができるようになりました。


6.空気環境測定業の登録

建築物における衛生的環境の確保に関する法律における空気環境測定を行う会社は適切にその業務を遂行するための測定器などの物的、また有資格者などの人的基準を満たしている場合、都道府県知事の登録を受けることができます。それは登録するための基準を満たすことにより安心して空気環境測定をお任せいただくことができるという証となるものであり、登録を受けない会社が空気環境測定の業務を行うことに制限を加えるものではありません。登録の有効期間は6年です。


7.まとめ

空気環境測定は建築物における衛生的環境の確保に関する法律において行うことを定められています。違反があった場合は30万円以下の罰金になる場合があります。

測定は温度・湿度・気流・一酸化炭素・二酸化炭素・浮遊粉塵の6項目を測定します。測定数値が基準外の場合は環境の改善を行って下さい

法律で年間測定回数は6回、1日の測定回数は2回と決まっています。

測定会社を選ぶ際は早く報告書を提出してくれる。正確な数値が測定できるよう測定器をしっかりメンテナンスを行っている会社に依頼して下さい。

建物の中で衛生的な環境で働いたり過ごしたりするためにも定期的に行って下さい

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