厨房のゴキブリ駆除をプロに依頼した時と自分で行う場合との違い解説

毎日きれいに厨房を掃除していてもゴキブリが発生してしまうことってありますよね。お客様に提供する食事を作る場所ですから、衛生面においても早急の解決をしなければなりません。体に悪影響がなく、簡単に今すぐ自分で出来る駆除方法やプロに依頼した場合の駆除方法など詳しくご紹介します。


1.自分で出来る厨房のゴキブリ駆除方法

人の出入りが多い厨房は、一般家庭に比べてゴキブリが外部から侵入しやすい環境になっています。餌も豊富で大きな機材があり、温かく住みやすく繁殖しやすい環境でもあります。

市販のゴキブリ駆除剤が多数売られていますが、厨房は食べ物を扱う場所ですので、体に害の少ない製品を選択し、注意書きをしっかり読んで使用しましょう。

1-1.お勧めの駆除剤

ゴキブリ駆除剤の種類は沢山ありますが、速攻性があり、キッチンで安心して使用出来て一般に販売されているものは、アースレッドキッチン・ダイニング用だけです。ただこの製品はあくまで一般家庭用ですので、大勢の人に食事を提供する広い厨房での効果はプロ用の駆除剤に比べると劣ると思われます。

市販の燻煙タイプのゴキブリ駆除剤はプロ用に比べると濃度が一般的に低いとはいえ、食事を作る所での使用は避けた方が良いでしょう。

アースレッド キッチン・ダイニング用の有効成分は、メトキサジザゾン1.0g、d・d・T-シフェノトリン0.25gです。 メトキサジザゾンは神経症状を与える薬剤で、アルカリに反応してすぐに分解してしまうため、残留効果や持続効果が低く、瞬時に使用できる点が特徴です。毒性は高くないものの、ピレスロイドに対する抵抗性を持っている虫にも作用すると言われています。

リビングなどに多く使用される同じアースレッドの他の商品の成分はメトキサジザゾン12.0g、d・d・T-シフェノトリン3gとかなり高い濃度の薬品になっています。口に入れるものを扱うのであれば、出来るだけ安全性が高いものを選びましょう。

1-2.使用方法

部屋を閉めきります

   部屋を閉めきることで、薬が部屋から漏れるのを防ぎ、部屋内にいるゴキブリが外部に出るのを防ぎます。

戸棚、引き出しなどゴキブリが潜みやすい場所を開け放す

ゴキブリは物陰に潜んでいます。戸棚や引き出しの奥にも隠れていることがありますので、解放して薬剤が届くようにしましょう。

水槽の魚や植物などは部屋の外に出します

 水槽や植物を部屋の外に出しましょう。移動出来ないときは、ポリ袋などで水槽と植物を密閉して下さい。噴霧した薬剤が植物や水槽の水にかかってしまうと、植物や水槽の中にいる魚などが弱ったり、死んだりしてしまうことがあります。

飲食物、食器等の上から新聞等で覆うかポリ袋に入れましょう

 噴霧した薬剤が飲食物や食器にかかりますので、新聞やポロ袋でカバーしましょう。

火災報知器、ガス漏れ検知器はポリ袋等で覆いましょう

 噴霧した薬剤に反応し、火災報知器や検知器が反応し、誤作動を起こす原因になります。防ぐためにも火災報知器や検知器の表面をカバーしましょう。アースレッド キッチン・ダイニング用は使用方法に従って使用する場合、火災報知器には反応しないとのこと。(ただし、ガス警報器には作動することがあるそうです)   

火元がないことを確認しましょう

 薬剤が引火し火事になる恐れがありますので、火元の確認は必ず行いましょう。ガス湯沸かし器やヒーターなどの火元がないことを確認しましょう。

製品を火災報知器の下を避け、部屋の中央においてください

ガス漏れ報知器に噴射ガスが反応することがあるので、ポロ袋などで表面をしっかり覆ってください。直接火災報知器(煙を感知するタイプ)に霧があたらない位置で使用してください。霧が直接あたると火災報知器が作動することがあります。部屋の中央に置き(火災報知器に霧が当たらない位置)立てた状態で置きます。

ペダルを踏み、噴射させる

本体のペダルをカチッと音がするまで足の指で踏むか、手で押してください。すぐに起動しますので、吸引しないよう部屋を速やかに出て下さい。

※薬品が肌に着いた場合は、石鹸で良く洗い、水で流してください。目に入ったらすぐに水で洗い流してください。

1~2時間部屋を閉め切り放置する

部屋に噴霧された薬剤がゆっくりと部屋の下部の隅々に落ちていき、置くに潜んでいるゴキブリまで薬剤が届きます。部屋のドアを開け閉めするとまんべんなく行き渡っている薬剤が散ってしまい、十分な効果が期待出来なくなってしまいます。

窓やドアを開け、換気する

時間がきたら、窓やドア、換気扇をあけ、十分に換気して下さい。十分に薬剤の効果が出たら、部屋に充満した薬剤を換気等で外に出してしまいましょう。

床を掃除機で掃除する

噴霧後は床には落ちた薬剤やゴキブリや虫の死骸が落ちています。死骸は放置しておくと、不衛生ですし、ゴキブリの餌になりますので、掃除機などでしっかりキレイにしましょう。

覆ったポリ袋を外す

薬剤を噴霧する前に食器などを覆ったポリ袋を取り外しましょう。万が一、食器や食品などが覆えていなくて、出ていた場合は水洗いをして着いた薬剤を流しましょう。


2.プロに依頼した時の作業の流れ

厨房などのゴキブリの餌になるものがいつもある場所のゴキブリを根絶するのは難しいのが現状です。プロに依頼すると、今居るゴキブリを駆除し、再発生しないよう対策をとり、死骸の処理までしてくれます。

①生息調査

ゴキブリの巣や行動範囲を明確にするため粘着性のトラップで捕獲し、状況を確認します。この生息調査により、より確率よくゴキブリを駆除する事ができます。

 

②掃除方法の指導

食べ物の残りや水分を除去し、キレイに清掃を行いゴキブリの餌となるものを絶ちます。毒餌を用いた駆除をする場合、それ以外に食べるものがあるとそれだけ駆除率が下がってしまいます。また、折角駆除しても掃除が出来ていないと、またゴキブリが発生してしまいますので、きちんとした二度とゴキブリが発生しない掃除方法を指導します。

③集中駆除

使用箇所に応じて薬剤を使い分け、ゴキブリの通り道に散布します。自分で駆除をすると据え置き方のトラップをおくか、毒餌を置くか、噴霧をするかして、とりあえず出来ることをやっていくしかないのですが、プロに依頼すると、聞き取り調査・トラップ調査・目視調査を徹底して行い、効果的な駆除施工を考案実行します。

④維持管理

ゴキブリが殆どいなくなったら、1ヶ月に一度の定期メンテナンスを行い、状態を維持します。駆除出来たからといって、また自社管理をすると再発生する可能性があります。食品を提供する以上は、いつも衛生面に気をつけなければなりません。プロの目から見ても大丈夫な状態にしておくことで、お客様にも美味しい食事を安心して提供することが出来ますので、定期的なメンテナンスを続けていきましょう。


3.ゴキブリ発生の予防方法

ゴキブリを駆除出来たら、二度と発生しないようにしたいですね。ゴキブリは外部ら入ってくることがほとんどですので、ゴキブリが侵入出来ない環境にしましょう。

窓やサッシに隙間があるとそこから侵入してくることがあります。市販の隙間テープなどで塞ぎましょう。

玄関付近に置き餌の駆除剤を置く

通風口や換気扇に市販の専用フィルターをつけ、エアコンのホースの穴と壁の隙間をパテなどで埋める

キッチンの排水口、シンクの下の建具のつなぎ目に隙間があれば、パテで埋めましょう。排水管の周辺に隙間があれば排水管用の隙間テープやパテで埋めましょう。


4.まとめ

お客様に提供する食事を作る厨房はいつも衛生面に細心の注意を払わなければなりません。一方で、調理をする際に油や食品が棚や床の隙間に入り込み、十分に掃除が行えず、ゴキブリの餌になり繁殖する原因になります。ゴキブリは段ボールなどにくっついて外部から侵入することが多いので、搬入しそのままにせず、早めに段ボールから出し段ボールは廃棄しましょう。

毎日の一手間でゴキブリを発生させずにすみます。毎日の掃除を徹底し、定期的なメンテナンスをプロに頼みましょう。

 

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